[診療報酬] 重複投薬の解消に向けた連携など評価を 中医協・総会で厚労省
- 公開日: 2019/9/20
厚生労働省は18日の中央社会保険医療協議会・総会で、医療機関などが患者の服用薬剤の把握などで他と連携して取り組んだ場合などを診療報酬で評価することを提案した。
患者への重複投薬を解消するのが狙いだが、支払側の委員はこの評価に慎重な姿勢を示した。
厚労省はこの日の総会で、患者が同様の効能・効果を持つ薬剤を複数の医療機関から処方される重複投薬に関する現状と課題などを整理した。それによると、保険者のレセプト分析によって、重複投薬が多い医薬品の成分や重複が疑われる薬効群の「見える化」が進められている。
また、重複投薬を防ぐために、複数の医療機関を受診する患者にお薬手帳が活用されているが、医療機関で重複投薬をチェックする場合は複数のページを確認する必要があるなど、一定の注意が求められるという。
こうした現状などを踏まえて厚労省は、重複投薬の解消に向けた論点案を提示した。解消への取り組みをさらに進めるには、患者の服用薬の把握や処方薬の総合的な評価・調整が重要だと指摘。これらを円滑に行うための対応や連携についての評価を検討することを提案した。
厚労省保険局の森光敬子医療課長は、重複投薬が生じる背景には患者の認知機能の低下などがあることから、それを解消するには主治医や薬局が果たす役割が大きいと指摘。どのような方法で重複投薬を解消するのかを整理した上で、次回以降の会合で提示する方針を明らかにした。
議論では、幸野庄司委員(健康保険組合連合会理事)が「薬局は減薬や重複投薬について医療機関への働き掛けが少ない。まずは、薬局や薬剤師がこうした本来業務をしっかりとやることが必要だ」と主張。重複投薬を解消するために他と連携した場合の評価は時期尚早だとの考えを示した。
(厚生政策情報センター)
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