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[感染症] RSウイルス流行本格化、患者報告数が4週連続増 感染研

  • 公開日: 2019/9/26

 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の流行が本格化している。

国立感染症研究所が公表した9日から15日までの週の患者報告数は4週連続で増加。32都県で前週の報告数を上回っている。 

 この週の全国の定点医療機関当たりの患者報告数は、前週比約11%増の3.45人で、現行の定点当たりの報告数を公表する形となった2018年の第9週(2月26日-3月4日)以降で最も多い。 
 都道府県別の患者報告数は、佐賀が8.7人で最も多く、以下は、宮崎(8.42人)、愛媛(7.16人)、徳島(6.7人)、長崎(6.27人)、山形(6.23人)、福岡(6.03人)、福島(5.96人)、奈良(5.94人)、熊本(5.6人)、新潟(5.33人)、香川(5.32人)、山口(5.09人)、島根(5.04人)、鹿児島(4.74人)、広島(4.69人)、兵庫(4.62人)、大阪(4.54人)などの順だった。 
 佐賀県感染症情報センターは、RSウイルス感染症に関する注意喚起をウェブサイトに掲載し、「小児が触れるものの消毒や手洗いの励行」で感染予防に努めるよう促している。宮崎県も「例年同時期の定点当たり平均値の約2.2倍である」と指摘。年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めたという。 

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。 

IDWR速報データ2019年第37週 
佐賀県感染症情報センター

(厚生政策情報センター)

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