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[診療報酬] 7対1病棟、7カ月でさらに約1万床減少と試算 厚労省

  • 公開日: 2019/9/28

 看護師配置7対1の届出病棟数は、2018年度診療報酬改定後の11月には3.5%減にとどまっていたが、新たな調査の結果、19年6月時点ではさらに3.0ポイント減少し、改定後の合計で6.5%減少したことが明らかになった。

26日に開催された中央社会保険医療協議会「入院医療等の調査・評価分科会」で、19年度調査の結果が報告された。厚生労働省は今回の病棟数3.0ポイント減は病床数では1万床に当たると試算している。 

 入院医療分科会では、18年度改定の影響についての調査を18年度と19年度の2度行い、その結果を踏まえて、次回改定に向けた検討を進めている。26日には、19年度調査の結果が、18年度調査との比較も含めて報告された。 

 19年度調査の結果、18年度改定前に「一般病棟(7対1)」を届け出ていた病棟で、改定から1年2カ月後の19年6月時点でも「急性期一般入院料1」(7対1)を届け出ていた割合は93.5%となった。回答した568施設、3,513病棟の状況だ。 
 18年度調査では、18年11月の時点でその割合が96.5%だったため、この7カ月の間に3.0ポイント減少した。厚労省は、7対1病棟の全国の病床数は約33万床であるため、3.0ポイントを当てはめると、約1万床と試算できると説明した。 

 また、18年度改定では、7対1から10対1への病床転換を図る観点から、「重症度、医療・看護必要度」の該当患者割合の基準を高くし、そのデータの精緻化の観点から、従来の看護師が患者増を把握し記述する基準Iに対し、DPCデータを基にした基準IIを設定し、基準IIへの移行も図ることとした。 
 この「重症度、医療・看護必要度II」の届け出は、19年度調査では「急性期一般入院料1」で29.8%で、約3割となった。18年度調査では19.3%で約2割だったため、この7カ月で移行が1割進んだことになる。また、特定機能病院一般病棟7対1入院基本料では、IIの届け出が46.2%となり、厚労省は約半数だとした。18年度調査の26.5%からは大きく進展した。 

(厚生政策情報センター)

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