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[診療報酬] コロナ経口治療薬ゾコーバ錠の薬価算定の方向性を了承 中医協

  • 公開日: 2023/2/2

 厚生労働省は1日、塩野義製薬の新型コロナ経口治療薬ゾコーバ錠の薬価算定の方向性を中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に提示し、了承された。安価な抗インフル薬も比較薬に含め算定し、年間市場規模が1,000億円以上に拡大すれば再算定で大幅引き下げを行うことも予定する。当面の市場規模予測は1,000億円未満となる薬価が算定される方向で、次回に業界の意見聴取を行う。


 ゾコーバ錠の薬価算定は、類似薬効比較方式で行い、比較薬は、対象疾患が類似するコロナ治療薬と、ゾコーバ錠では重症化抑制効果が確認されていない点で対象患者が類似する抗インフルエンザ薬を含め、複数の比較薬で薬価を算定する。
 既存の経口コロナ治療薬ラゲブリオは1治療当たり薬価が9万4,312円と高額だが、抗インフル薬はタミフルの2,422円から最も高額なラピアクタでも6,331円となっている。 ゾコーバ錠では、これらの薬価を組み合わせた形で算定することになる。
 また、留意事項として、「COVID-19に対する薬物治療の考え方第15版」から、▽重症化リスク因子のない軽症例の多くは自然に改善することを念頭に、対症療法で経過を見ることができる▽高熱・強い咳症状・強い咽頭痛などの臨床症状がある者に処方を検討すること-を踏まえた投与とすることを求める。
 ゾコーバ錠は1年間の期限を付して緊急承認されたもので、期限内に改めて承認申請が行われることから、承認後、中医協・総会で審査結果などを踏まえ、改めて薬価について検討する。また、今後の感染状況などを踏まえ、さらなる対応が必要となった場合には、改めて中医協・総会で検討を行う。
(厚生政策情報センター)

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