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【呼吸生理学2】ガス交換のできない肺胞があるとどうなる?
ガス交換のできない肺胞が低酸素を招く 酸素が届かない肺胞があると全体の酸素分圧にも影響する 一部の気管支に喀痰が詰まったり、細気管支や肺胞に分泌物や喀痰が貯まって閉塞が起こると、その部分の肺胞には吸気が届かないので酸素がない状態になります。 酸素があ
ウィーニング後の4つの観察ポイント
抜管による合併症には上気道閉塞、低酸素血症、高二酸化炭素血症、無気肺・肺虚脱、呼吸仕事量の増加などがあります。抜管後は、これらを念頭におきながら観察をし、合併症の早期発見・予防を図り、再挿管を回避することが大切です。観察ポイントには、次のようなものがあります。 ①上
【呼吸生理学1】肺胞での酸素と二酸化炭素の受け渡しのメカニズム
ここでは、酸素療法のアセスメントに必要な呼吸生理学について解説していきます。今回は、肺胞気と肺胞毛細血管の間のガス交換について取り上げます。 呼吸のキホン 吸気は上気道(鼻から咽頭)を通りぬけると声門を過ぎて下気道(気管)に入ります。気管を下って気
【術後リハ】早期離床をスムーズに行うことが難しい患者さん
▼術前・術後の看護について、まとめて読むならコチラ 術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など) 【事例】 早期離床をスムーズに行うことが難しい患者さん 70歳女性。胃がんと診断され腹腔鏡下幽門側胃切除術施行予定の患者さん。既往に
CASE16 モルヒネへの恐怖心から疼痛コントロールが図れない
困難事例16 認知症により疼痛コントロールが図りづらいケース Cさん、80歳男性。膵臓がんが末期の状態で見つかり、手術は不可能なレベルであったため、通院にて内服による対症療法を行い経過観察中である。 認知症があるため、どの程度の痛みがあるのかがはっきりせず、また家
ウィーニング実施中の観察ポイント
中止基準を共有し、経時的に観察する 患者さんは自発呼吸に移行するプロセスにあるため、人工呼吸器下でよりも呼吸仕事量が増加しています。観察における重要なポイントは、ウィーニングに伴い、患者さんの循環動態や呼吸状態が悪い方向へと変化していないかどうかを見極めることで
痛みを訴え、術後のリハビリが進まない患者さん
▼術前・術後の看護について、まとめて読むならコチラ 術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など) 【事例】 痛みを訴え、術後のリハビリが進まない患者さん 75歳男性。膵頭部がんと診断され膵頭十二指腸切除術施行予定の患者さん。術前A
人工呼吸器が必要な患者さんとは? 装着の目的とリスク
人工呼吸器装着患者さんをケアするためには、人工呼吸器をなぜ着けているのか、人工呼吸器とはどんな器械なのかを知っておかなければなりません。今回は、人工呼吸の基礎知識を解説します。 関連記事 * 【動画】人工呼吸器の準備について確認しよう! 人工呼吸器を装着する
在宅療養におけるオムツ使用と陰部洗浄について知ろう!
超高齢化社会により、地域包括ケアシステムの構築が進み、病院から在宅へと移行してきています。在宅では、自立している方から寝たきりの方まで、社会資源を活用して生活されています。在宅生活においてポイントの1つとなることが、介護者の有無・介護量だと考えられます。介護量は、日常生
【術後リハ】呼吸器合併症を起こしてしまった患者さん
今回は、肝臓がん術後呼吸器合併症を起こしてしまった患者さんについて解説します。 ▼術前・術後の看護について、まとめて読むならコチラ 術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など) 【事例】 呼吸器合併症を起こしてしまった患者さ
チームで取り組む “透析患者のかゆみ対策” ~治療アルゴリズムでかゆみをゼロに~【PR】
血液透析患者において、そう痒症は非常に多くみられる合併症のひとつであり、近年では生命予後にも影響を与える可能性のある因子として注目が高まっている。その一方で、血液透析患者のかゆみには複数の因子が関与していることから、透析治療の現場ではかゆみ対策に難渋しているケースが少なく
【図解】誤嚥を防ぐポジショニング
▼体位変換・ポジショニングについて、まとめて読むならコチラ 体位変換とポジショニング ポジショニングで大切なことはおもに2つ 食事のときのポジショニングで大切なのは、1)姿勢が安定していること、2)身体がリラックスしていることです。患者さん
【図解】ベッドメイキングの手順とコツ~根拠がわかる看護技術
ベッドメイキングには、新しくベッドをつくる方法と患者さんが寝ている状態でベッドをつくる(シーツ交換)方法があります。ここでは基本形として、新しくベッドをつくるための手順を紹介していきます。 (2017年5月24日更新) ベッドメイキングを行う前に知っておき
がんの治療と暮らしのサポート実践ガイド -通院・在宅治療の継続を支える-
本年2月、NPO法人キャンサーリボンにより「がんの治療と暮らしのサポート実践ガイド-通院・在宅治療の継続を支える-」が上梓された。非常に役に立つ本である。 がん患者さんは治療と家庭、仕事、実存面における両立の問題に直面し苦しんでいる。これらは各々が重大な問題であり、
酸素療法とは?種類・目的・適応・看護
酸素療法とは? その目的 酸素療法とはカニューレやマスクなどを用いて体内に適量な酸素を投与する治療法です。その目的は、動脈血の酸素化を図り、末梢の細胞組織に十分な酸素を供給することによって低酸素状態の改善をすることです。 【関連記事】 ●第12回(最終