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第16回 チャイルドライフスペシャリストの役割(後編)
子どもの感情を表出させるためには、「遊び」は大切な要素です。CLSは、子どもの様子や状況を見ながら「遊び」を提案し、子どもの感情が表出できる環境を整えていきます。もう一つの事例を見てみましょう。 「遊び」の中で子どもは感情を表し、消化していく 子どもにとって「遊び
第15回 チャイルドライフスペシャリストの役割(前編)
病気の子どもたちが治療や入院によって受けるストレスを軽減し、子どもらしい生活が送れるようサポートする専門職種がチャイルドライフスペシャリスト(CLS)です。 日本の医療施設では主に小児科などで、病気の子どもの精神的ケアを行ってきたCLSは、近年ではその専門スキルを生かし
【知覚障害の看護】知覚障害とは?原因と緊急性の判断
刺激をキャッチするのが知覚ですが、刺激を感じるということは、危険を回避する機能が働いているともいえます。 今回はそんな危険から身を守る機能も担っている身体センサーについて考えてみましょう。 まずは、これを考えよう! 知覚障害とは? ■知覚は身体を守るための
第14回 子どもの心に寄り添う心理療法士の役割(後編)
心理療法士が親を亡くす子どもにどうアプローチし、かかわっていくか。後編では、前回の事例で紹介した、がん末期の母親の看取りの場面でのかかわりと、もう一つの事例を紹介します。 子どもの生活感覚を尊重し看取りの時期を過ごす (前回からの事例の続き) 身体的状況が切羽詰
痙攣とは?痙攣の種類と原因、アセスメントのポイント
自分の身体の動きをコントロールできない。そんな症状の一つが痙攣です。脳もしくは神経伝達ルートのどちらかに原因が潜んでいます。 患者さんからの訴えがあったときに、どんなことを想定してアセスメントをすればよいのか、基本的な知識を解説します。 痙攣の種類と原因・メカニズ
第13回 子どもの心に寄り添う心理療法士の役割(前編)
心理療法士は、子どもを含めたさまざまな心の反応に関する知識と心理的アプローチの技術を身に付けた心の専門家です。 病気の親をもつ子どもに対しては、まずは主治医や看護師からの依頼を受けて、子どもの理解の仕方やかかわり方をスタッフにアドバイスするほか、状況に応じてカンファレン
第12回 社会的・心理的援助を行うMSWの役割(後編)
前回に続き、終末期を迎えた母親と子どもたちとのかかわりの事例から、堂園メディカルハウスの副院長であり、MSW(メディカルソーシャルワーカー)である堂園文子さんが、社会的・心理的支援を行うMSWの役割についてまとめます。 事例――最期のときに向けて、子どもたちに伝える
喀血・吐血とは?原因と鑑別、看護のポイント
喀血も吐血も「口から血が出る」症状を呈します。 しかし、喀血は呼吸器から、吐血は消化器からと、出血源も原因も異なります。 患者さんの症状がどちらなのかを見極められるようになるため、まずは喀血と吐血の基本知識を身につけましょう。 喀血・吐血の基礎知識 「口から血
第11回 社会的・心理的援助を行うMSWの役割(前編)
鹿児島市にある堂園メディカルハウスは、総合診療科をもち、ホスピスケアを充実させた有床診療所です。外来通院、入院、在宅ホスピスなど、患者さんだけでなく家族を含めたその時々の状況に最も適したかたちで緩和ケアを提供しています。 その中でも特に、親を亡くす子どものケアに積極的に
第10回 客観的情報を伝える医師の役割(後編)
在宅ホスピスの医師として、患者さんを看取る子どもを含めた家族にかかわってきた川越厚さんが「客観的情報を医師が伝える」ほうがよいと考えるに至った、もう一つのエピソードを紹介します。 子どもに客観的情報を伝えた方がよいと思うわけ 親の病気について、一般の人が子どもに説
【尿失禁の看護】 尿失禁の種類・原因とアセスメント
尿失禁は生死にかかわる重篤な疾患ではないためか見過ごされがちです。 しかし人間としての尊厳やQOLに大きな影響をもたらす症状であり、とても重要な看護のテーマです。 患者さんにこのような症状が見られた場合、適切にアセスメントをし、QOLの向上を目指しましょう。そのために
第9回 客観的情報を伝える医師の役割(前編)
今回は、在宅ホスピスの医師として、患者さんを看取る子どもを含めた家族にかかわってきた、川越厚さんに「客観的情報を伝える」という医師の役割について、子どもへのケアが整いやすい在宅ホスピスの例をもとに紹介してもらいます。 子どものショックをフォローできることが条件 在
第8回 子どもに現れる反応(後編)
病気に対する親の不安が、子どもの体に現れる場合も 前編で述べてきたように、親ががんになった場合、感情面、行動面での変化が子どもには多く見られます。特に、親が強い不安をもつ場合は、子どもに与える影響も大きく、子どもも強い不安を抱くようになるといわれています。泣いたり、怒る
第7回 子どもに現れる反応(前編)
子どもは、親の病気やそれに伴う生活の変化に巻き込まれたとき、子どもなりに「これまでと違うこと」を察知します。子どもに過大な不安を抱かせないためには、親の病気を伝えていくことが必要となるでしょう。それと同時に、子どもが親の病気についてどう感じているか、子どもの心の変化を把握
【発汗異常の看護】発汗異常の原因とアセスメント・ケアのポイント
発汗は体温調整の生理現象の一つです。 しかし、いつになく発汗過多がみられたら、そこには何か異常が起こっている恐れがあります。 まずは、これを知っておこう! ■熱の産生と放出のバランスが取れているかを考える 発汗は基本的に生理現象です。私たちの体内では