第2回 「吸引はしなくて大丈夫」と言う患者さんへの対応
- 公開日: 2014/1/19
看護師が吸引で困難を感じたことがある上位5つのケースについて、具体的な解決法を紹介します。どこに問題があるのか、あなたの体験した吸引の「困難ケース」について、じっくり再考してみませんか?
攻略法1 吸引の必要性を確認してみよう
看護師から見ると痰が溜まっていて苦しそうでも、患者さん自身は「吸引はしなくて大丈夫」と言うケースは確かにあります。特に高齢の患者さんの場合は、痰が溜まりやすいという自覚がない人もいて、例えば、実際は飲み込んでしまっていながら、「大丈夫」と考える人も多いようです。
そもそも吸引は侵襲性の高い処置ですし、患者さんが自力で排痰できるのであれば、吸引しないに越したことはありません。そうとすれば、その吸引は、本当に必要なのでしょうか? その都度、看護計画に沿ってアセスメントを行い、吸引を実施しているでしょうか?
本来ならば、ラウンドごとに痰の貯留を確認し、排痰ケアの要不要を判断するべきです。その点が行き届いていないために、看護師の側に、「吸引しなくて、大丈夫だろうか?」という疑問が出ているように思います。
吸引が必要かどうかアセスメントする
まず、本当に吸引が必要かどうかをアセスメントしましょう。吸引が必要となる条件は、
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