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喜瀬はるみ

記事数:27

フリーランスナース Joy Spring 代表

資格

透析看護認定看護師

ご経歴

1988年 看護師免許取得 腎臓内科病棟や透析室にて看護業務に従事
1998年 医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院入職
2014年 透析看護認定看護師 認定取得 透析室師長に就任
2015年 東京女子医科大学 看護学部 認定看護師教育センター 透析看護分野において講師や臨地実習指導を実施
2016年 同施設において8透析施設を統括する透析統括師長に就任
2020年からは、32年間の腎不全看護の経験と透析看護認定看護師、教育・管理スキルを活かしフリーランスナースとして活動中

専門分野

透析看護
看護管理(コーチングを使った育成)

著書・論文など

1.透析患者のテープ剥離における皮膚刺激軽減への試み -皮膚被膜剤・スプレー式粘着剥離剤を取り入れて,日本腎不全看護学会誌,第12巻 第2号,医学書院

「喜瀬はるみ」の記事一覧

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第12回 透析はどんな手順で導入するの?(シャント形成~)

透析導入の適応とは?  腎機能が正常の10〜15%以下になると、透析や移植などの腎代替療法が必要です。しかし、尿素窒素、クレアチニンなどの尿毒素の値があまり高くなくても肺水腫などを起こし、透析の開始が遅れたために、生命の危機を招く場合があります。 また、透析開始が遅れ

2017/9/18

第11回 透析はどんな仕組みで何を除去しているの?—血液透析(HD)・腹膜透析(CAPD)・血液濾過透析(HDF)

透析の種類と原理  CKDが進行し、腎臓がほとんど働かなくなると、透析療法が必要となります。透析とは、身体にたまった余分な水分や、老廃物を取り除くという腎臓の働きを人工的に代行する治療法のことをいいます。また、透析療法には血液透析と腹膜透析の2種類の方法があります。血液

2017/9/10

第10回 CKDの治療薬ー各薬剤の特徴と与薬時の注意点は?ー

CKDでは、薬を使って腎臓の機能を補うことで、CKDの進行を遅らせたり、腎機能低下が原因で起こるさまざまな症状を改善したりします。そこでCKDで使われる代表的な薬剤についてお話します。 腎臓の血圧を調節する機能を補う薬 腎臓の血圧を調節する機能には2つのしくみがあ

2017/9/7

第9回 CKD患者さんへの食事指導を円滑に行なうための工夫(フードモデルなど)

わかっていてもできない人が多い食事療法  CKDにおいて食事療法は核といっても過言ではありません。しかし一方で、食事とは生活の中での大きな楽しみのひとつでもあります。 この「食」は非常に個別性が強く、食事に関する価値観、各家庭や生まれ育った環境、地域性によりさまざ

2017/5/13

第8回 CKD患者さんの1日に摂取可能なナトリウム(塩分)・水分量は?なぜ制限するの?

塩分と水分がどう腎臓に影響するのか  腎臓は余分な水分や電解質(ナトリウム、カリウム、ミネラルなど)を排泄し、身体のバランスを保っています。腎臓の糸球体では1日に約150Lもの原尿が作られ、その原尿は尿細管を通過する間に約99%が再吸収され、1日約1.5Lが尿として

2017/5/9

第7回 CKD患者さんの1日に摂取可能なリン・カリウムの値は? なぜ制限するの?

カリウム制限とその方法  カリウムやリンはいずれも身体にとって重要なミネラルです。通常、余った分は腎臓で排出されるのですが、腎機能が低下すると排泄が少なくなり、高カリウム血症・高リン血症となり、さまざまな症状を引き起こすため摂取を控えなくてはなりません。  まずカ

2017/4/8

第6回 CKD患者さんの1日に必要なカルシウム量は? 摂取時の注意点は?

なぜカルシウム量に注意が必要なのか  体の中に必要なカルシウムは、腸管から吸収されます。そのとき腎臓で活性化されたビタミンDが必要となります。しかし、腎機能が低下するとビタミンDの活性化ができなくなり、カルシウムの吸収が落ち、血中カルシウム濃度が低下します(低カルシ

2017/4/6

第5回 1日に必要なたんぱく質量は?摂取時の注意点は?

たんぱく質制限は画一的に行わない  人間の身体になくてはならない栄養素のうち、特に重要なものと位置づけられている「たんぱく質・炭水化物・脂質」を『三大栄養素』といいます。この中で、炭水化物と脂質は身体を動かすエネルギーとして使われた後、呼気(二酸化炭素)や汗(水)や

2017/1/26

第4回 1日のエネルギー摂取量は?その摂取量でないとなぜいけないの?

制限しすぎても腎臓に負荷がかかってしまう  CKDでは、エネルギーを摂り過ぎると、糖尿病や脂質異常症の原因となり、腎臓の血管の動脈硬化を進行させます。逆に、蛋白制限を続けていると、エネルギーが不足してしまいがちになり、低栄養状態となります。すると身体のたんぱく質が分

2017/1/22

第3回 糸球体濾過量(GFR)で腎機能を評価する!

腎機能の指標として濾過量を見る  まず腎機能とはどういったものか? 腎臓は、電解質や血圧の調節、また造血ホルモンなど内分泌器官としての役割を担うなど様々な機能を持っていますが、簡単に言いますと、「腎臓が血液をどれだけきれいに濾過できるか」ということです。一般的に腎機

2017/1/18

第2回 腎臓機能が低下する要因・疾患は?

CKDの原因はさまざま  CKDとは、ひとつの腎疾患を意味するものではありません。腎機能低下が慢性に進行する、すべての腎疾患を含むため、それぞれの疾患により原因もさまざまです。    その中には遺伝による腎疾患(尿異常・腎機能異常・腎形態異常)や、膠原病などの自

2016/5/7

第1回 慢性腎臓病・腎不全ってどんな病態? 特徴的な症状は?

新たな国民病ともいえるCKD 日本における腎疾患患者は年々増加しており、厚生労働省の人口動態統計(確定数)の概況によれば、平成26年(2014年)において、腎不全は死因の第7位を占めており、日本国民の健康に重大な影響を及ぼす疾患と言っても過言ではありません。 また

2016/4/16