第3回 糸球体濾過量(GFR)で腎機能を評価する!
- 公開日: 2017/1/18
- 更新日: 2021/1/6
腎機能の指標として濾過量を見る
まず腎機能とはどういったものか? 腎臓は、電解質や血圧の調節、また造血ホルモンなど内分泌器官としての役割を担うなど様々な機能を持っていますが、簡単に言いますと、「腎臓が血液をどれだけきれいに濾過できるか」ということです。一般的に腎機能をみる指標として、血清クレアチニンや血中尿素窒素(BUN)があります。クレアチンは筋肉を動かした後にできる老廃物ですが、食事の影響を受けず、腎臓からのみ排泄されるため腎機能の評価として用いられています。
また、BUNは、体内でエネルギーとして使われたタンパク質の老廃物で、腎機能が低下すると排出されず、数値が上昇するため腎機能評価をみるうえでのひとつの指標となっています。しかし、クレアチニンは筋肉量、BUNは摂取したタンパク質の量に左右されるという欠点があります。そこで、腎臓の機能である、血液をどれだけきれいに濾過できるかを、正確に数値化できないかという考えから「糸球体濾過量(GFR)」が使われるようになりました。
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