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【連載】コーチング・ティーチングを活かしたCKD看護指導の極意

考えてみようCKD患者の難しいケース

  • 公開日: 2020/1/12

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透析治療特有ともいえる答えの出せない問題

患者から「透析をやめたい」と申し出があったら

 CKD患者の場合、特に終末期になると、透析やその他の治療・処置を続けるか否か、延命治療をどうするか、といった問題に直面することがあります。患者本人が透析をやめると決め、家族もそれに同意した場合、看護師はどう対応すればよいでしょうか。

 また、寝たきりで意識がなく、ただ管につながれて透析を続けている患者を見て、この治療は患者にとって本当に必要なのか、苦しみを長引かせるだけではないのかと思い悩むといったこともあるかもしれません。

 しかしこういった問題にはおそらく決まった回答はなく、ケースバイケースで検討するしかないと思っています。

 透析をやめたいと訴える患者には、まずその理由を繰り返し確認することが大切です。理由によっては解決できる可能性があるためです。例えば、透析時にひどく腰が痛い、別の疾患によって通院が非常につらいなどであれば、対症療法や別疾患に対する治療によって苦痛を取り除くことができれば、透析を継続する意欲が再び生まれてくるかもしれません。

 強い苦痛があるとき、人は冷静であったり、前向きにものごとを考えることができなくなるものです。苦痛を取り除く努力を最大限まで行ってから、もう一度、考えてもらうことが大切です。

余命がなく治療中止の意思が固いときには

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