食事制限を守れない腎不全患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2023/9/29
食事制限を守れない腎不全患者さんに関する看護計画
腎臓は生きていく上で作られる老廃物を尿として身体から排泄してくれる臓器です。しかし、腎不全によってその機能が障害されることで身体の老廃物を上手く排泄できなくなるため生活に工夫が必要になります。また、腎不全を悪化させないためにも食事制限などを行います。今回は食事制限が必要な腎不全患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 現在の腎不全の状態を把握する。どのような症状が見られるのかも知っておく。食事制限についての知識やなぜ必要なのかを理解しているかを確認する。合併症などが見られないかもデータなどで把握しておく。
援助計画 T-P 食事制限について適切に実施できるよう支援する。現在ある症状の緩和と合併症が発症することがあるため、変化に気付けるようケアを行う。
教育計画 E-P 腎不全の患者さんの食事について必要な情報を提供する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
食事制限を生活に取り入れることができない
看護目標
自分なりの食生活を確立することができる
観察計画 O-P
疾患と食事の関連性に対する認識、理解
塩分、カリウム、タンパク質などに関する認識、理解
食事や水分摂取量
排泄状況
体重の推移
浮腫の有無、部位、程度
尿量の推移
倦怠感の有無、程度
電解質異常に応じた症状の有無、程度
心電図変化の有無
検査データ(BUN、Cr、蛋白尿、電解質など)
画像データ(レントゲン、CT、エコーなど)
援助計画 T-P
適宜、水分摂取量や塩分摂取量を把握する
疾患と食事、水分の関連について理解を促す
新たな症状の出現や心電図の変化など早期発見に努める
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
水分や塩分の摂取、体重の推移と疾患の関係について説明する
タンパク質の制限をする必要性を説明する
何かわからないことがあればスタッフに伝えてもらうように説明する
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