包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)で血行再建術が必要になった透析患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/7/28
包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)で血行再建術が必要になった透析患者さんに関する看護計画
包括的高度慢性下肢虚血とは、下肢の血管の閉塞または狭窄によって血流が悪化することで、下肢にさまざまな症状が生じる疾患です。今回は包括的高度慢性下肢虚血で血行再建術が必要になった透析患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 透析の状況を把握する。色調、温度、しびれ、壊死の有無など、下肢の状態を確認する。患者さんが下肢の状態や治療についてどのように感じているか確認する。
援助計画 T-P フットケアを実施し、退院後、患者さん自身で実施できるよう指導する。リハビリの進捗を確認し、支援する。痛みがあるのであれば、ケアを実施する。
教育計画 E-P 血行再建術について、必要に応じて説明する。フットケアの必要性を理解してもらう。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
下肢に虚血が生じて歩行が困難になっている
看護目標
血行再建術で虚血が改善して徐々に歩行することができる
観察計画 O-P
全身状態
下肢の色調、温度
下肢の疼痛、しびれの有無、程度
下肢の潰瘍、壊死の有無、範囲
リハビリの状況
透析状況
体重の推移
食事や飲水摂取状況
血糖値の推移
下肢の状態や治療に関する認識、理解
検査データ(CRP、WBC、Alb、カリウムなど)
画像データ(胸部X線、心エコー、ABI、SPPなど)
援助計画 T-P
下肢の清潔を保つ
疼痛コントロールを検討する
必要に応じた靴の選択、爪のケアが患者自身でできるように支援する
患者自身で足の観察をできるように支援する
医師の指示にもとづく薬剤を投与する
教育計画 E-P
フットケアの必要性を説明する
血行再建術の必要性を説明する
疑問や不安があれば医療者に伝えてもらうように説明する