急性心不全が生じた患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2023/9/30
心筋梗塞が生じて急性心不全が生じた患者さんに関する看護計画
心不全とは何らかの要因によって心臓に異常が生じて心臓のポンプ機能が破綻した状態です。心臓の機能が障害される要因は心筋の異常、血行動態の異常、不整脈によるものなどさまざまです。今回は心筋梗塞により急性心不全が生じてしまった患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 心筋梗塞の状況と心不全の程度を把握できるようデータをみる。心不全に伴う症状が出ていないかも確認する。
援助計画 T-P 治療をスムーズに進められ、心不全が悪化しないようケアを行う。心機能の状態に合わせて環境や生活を整える。
教育計画 E-P 心不全に関する知識を提供する。心機能が低下していることを理解してもらい、それに合わせた生活を提案する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
心不全によってADLが低下している
看護目標
心機能に応じた生活を構築することができる
観察計画 O-P
原疾患の治療状況
心拍出量低下に伴う症状の有無、程度
リスク因子に対する認識、理解
呼吸困難感の有無、程度
疼痛の有無、程度
浮腫の有無、程度
食事摂取状況
排泄状況
睡眠状況
リハビリの進捗状況
体重の推移、In-Outバランス
検査データ(CK、CK-MB、トロポニンなど)
画像データ(心エコー、胸部レントゲンなど)
援助計画 T-P
モニター心電図の波形を継時的に確認する
必要な治療に対して理解を促す
心機能に応じて必要な制限について理解を促す
心機能やADLに応じた療養環境を整える
医師の指示に基づく薬剤投与、酸素投与を行う
教育計画 E-P
心不全の増悪因子と生活の関連について説明する
心筋梗塞の予防について説明する
つらい気持ちは我慢せず伝えてもらうように説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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