1日で理解できる 心電図判読の基本
- 公開日: 2013/12/9
約40,000人が学んだ「心電図を読み解く」スペシャリスト、平手裕市先生のセミナーとはどのような内容なのか、3月4日に横浜で行われたセミナーをレポートします。
ただ座って解説を聞くだけではなく、実際に身体を動かして覚えるなど、楽しく学べる講習となっていました。
身体を動かしながら学ぶモニター心電図
今回の講師は、ナース専科マガジン2006年11月号から09年8月号まで、連載「楽しく判読! モニター心電図講座」を執筆していた平手裕市先生。このセミナーは声に出して確認したり、3色ボールペンを使用して、実際にテキストに書き込んだりしながら覚えるという形で行われました。
まず、最初に平手先生は「1日が終わったら、なるほど、わかった、楽しかったと思えるようになっていてほしい」と話しました。そしてそのとおり、楽しく、わかりやすく学べる内容のセミナーとなっていました。
午前中は心電図の基礎とも言える、波形の名称、刺激伝導系、心拍数などについて解説。大切な部分はみんなで声に出して復唱し、何度も繰り返すことで覚えられるような工夫がされていました。
基礎をしっかりと学んだ後、午後は調律(リズム)、伝導異常、異常興奮などについて解説。実際の波形を見ながら解説した後、心臓の図に3色ボールペンを使って、どこに異常があるのか、刺激がどう伝わっていくのかを書き込んでいきました。ただ、聞くだけではなく実際に自分の手を動かして学んでいくため、受講者からはわかりやすかった、との声が寄せられました。
最後に、練習問題を解くことで1日のおさらいをし、終了。参加者からは、「心臓を解剖学的に見ながら学ぶことができ、一気にモヤモヤが晴れました」「セミナー後、心電図が読めそうな気になりました。基礎から学べてすごく楽しかったです」「このセミナーに参加して、基本的な波形を覚えることができたし、臨床で重要な不整脈など知ることができました」などの感想が寄せられました。