【人工呼吸器】グラフィックモニターの読み方のキホン
- 公開日: 2014/1/9
グラフィックモニターでは、気道・肺胞で何が起きているか、つまり患者さんの呼吸の状態を想像することができます。正常な波形を把握していれば、異常な波形を見たときにはっきり判断をすることができなくても、何らかの違和感をもてるようになりましょう。
グラフィックモニターから呼吸状態を把握してみよう
現在流通している人工呼吸器では、グラフィックモニターは標準装備です。一般的に、気道内圧(Pressure)、吸気呼気フロー(Flow)、換気量(Volume)の経時的変化が3波形表示で表現されています。
なかには、2波形だけの表示機種や、呼気二酸化炭素濃度波形が表示できる機種もあります(図1)。これらの経時的な波形の他に、PVループという1回の換気量と圧を輪に描く曲線(図2)やフローボリューム曲線が表示されます。
グラフィックモニターでは、気道・肺胞で何が起きているか推測することができます。例えば、気道内圧アラームが鳴る前には、圧が少しずつ上がっているのが確認できるはずです(図3)。アラームが鳴ると人工呼吸器は送気を止めるので、その間、患者さんは低換気の状態になってしまいます。