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【連載】人工呼吸器 換気モードのキホン

【人工呼吸器】グラフィックモニターの読み方のキホン

  • 公開日: 2014/1/9
  • 更新日: 2020/10/22

グラフィックモニターでは、気道・肺胞で何が起きているか、つまり患者さんの呼吸の状態を想像することができます。正常な波形を把握していれば、異常な波形を見たときにはっきり判断をすることができなくても、何らかの違和感をもてるようになりましょう。


グラフィックモニターから呼吸状態を把握してみよう

現在流通している人工呼吸器では、グラフィックモニターは標準装備です。一般的に、気道内圧(Pressure)、吸気呼気フロー(Flow)、換気量(Volume)の経時的変化が3波形表示で表現されています。

なかには、2波形だけの表示機種や、呼気二酸化炭素濃度波形が表示できる機種もあります(図1)。これらの経時的な波形の他に、PVループという1回の換気量と圧を輪に描く曲線(図2)やフローボリューム曲線が表示されます。

グラフィックモニターでは、気道・肺胞で何が起きているか推測することができます。例えば、気道内圧アラームが鳴る前には、圧が少しずつ上がっているのが確認できるはずです(図3)。アラームが鳴ると人工呼吸器は送気を止めるので、その間、患者さんは低換気の状態になってしまいます。

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大切なのは、アラームが鳴る前に異常に気づき、何らかの対処をすることです。グラフィックモニターの表示から患者さんの呼吸状態を把握できれば、吸引や体位変換などのケアに役立てることもできます。

人工呼吸器の設定内容、患者さんの自発呼吸の状態などによって、グラフィックはさまざまな形に変化します。まずは、各設定の基本的な波形や正常な波形を把握することから始めましょう。

「サーボi」の4波形画面

(図1)「サーボi」の4波形画面

ループ波形

(図2)ループ波形

アラームが鳴るまでの気道内圧の変化

(図3)アラームが鳴るまでの気道内圧の変化

量と圧規定――波形の違い

まずは、量と圧規定の換気ではグラフィックモニター上の表現の仕方が異なり、基本の波形が変わることを覚えておきましょう(図4)。気道内圧波形では、量規定の換気の場合、圧が少しずつ上昇するため尖った形になり、圧規定の換気では一気に設定圧に上げて一定の圧を保つので四角に表現されています。

また、フロー波形では圧波形と逆で、量規定の場合、流量が一気に立ち上がり一定の流量を保つため四角に表現され、圧規定の場合は徐々に流量が減少していくため、尖っています。また量規定の場合、気道内圧波形と換気量波形では、不均等換気の是正をするためのポーズ(Pause)時間が波形に現れます。圧規定の場合は吸気時間全域で不均等換気の是正が可能なので、ポーズ時間はありません。

量規定と圧規定の波形の違い

(図4)量規定と圧規定の波形の違い

(ナース専科マガジン2012年12月増刊号「一冊まるごと呼吸ケア」より転載)

次回は、「臨床でよくみる波形の異常をとらえるポイント(その1)」について解説します。

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