血圧測定の方法|測定部位・手順・注意点【ねじ子】
- 公開日: 2015/3/10
バイタルサインとは「生命徴候」のことで、簡単に言えば、「その人が生きている証」です。
「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「意識レベル」の5つがバイタルサインの基本です。
今回は血圧の正しい測定法について解説します。
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バイタルサインとは|目的と測定の仕方、基準値について
1 体勢を整える
動いた直後に測定すると、血圧は高くなってしまうため、5分程度安静にしてから、坐位か仰臥位で測定します。
また、体勢によって血圧は変動するので、いつも同じ体勢で測定することが大切です。
2 測定部位を選択する
一般的には上腕部で測定します。
麻痺、乳がんリンパ節切除、点滴中で上腕部で測定できない場合は、大腿部か下腿部で測定します。
3~4 マンシェットを巻く
マンシェット内のゴムの中央が上腕動脈の真上にくるようにして、指2本分入る強さでマンシェットを巻きます。
5 聴診器をセッティングする
上腕動脈の拍動がふれる位置に、聴診器の膜側を当てます。
6 加圧する
「普段の血圧値+20mmHg」まで加圧します。加圧が足りないと、収縮期血圧(上の血圧)が正確に測れません。
7 測定する
A 収縮期血圧
バルブを回して、3mmHg/秒くらいを目安に減圧します。
B 拡張期血圧
■【ワンポイント】知っておきたい! なぜコロトコフ音がきこえるのか?
引用・参考文献
『ねじ子のヒミツ手技』『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson』
『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』