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「おむつの重ね付けが基本的にNG」な5つのワケ

  • 公開日: 2014/7/7

「おむつの重ね付けが基本的にNG」のワケ

臨床では、テープおむつやパンツおむつなどの(アウター)中に尿取りパッドを入れて、尿取りパッドだけを取り換えるという方法を多く行っていますが、中には多く尿を吸収しようと何枚もの尿取りパッドを重ねて使用しているケースがあります。

これがいわゆるおむつの重ね付けです。しかし、重ね付けでは尿を十分に吸収することができず、さまざまな問題が生じがちです。

これが、皮膚トラブルにつながって、褥瘡のリスクを高めてしまいます。おむつの重ね付けをすると、次のような問題点が発生します。

(1)不快感が強まる

何枚も重ねることで厚みが増し、ごわごわ感が強くなります。蒸れもひどくなります。また患者さんの動きも阻害されます。

これらが、患者さんがおむつをいじったり、外したりすることにつながり、排泄物が漏れる原因にもなります。

(2)漏れが生じる

尿取りパッドの一番外側のシートには、防水加工が施されています。ですから、いくらおむつを重ねても、防水シートによって尿の浸透は阻害され、吸収される尿量が増えることはありません

むしろ、重ねることで尿道口とパッドの間に段差が生じて、尿が漏れてしまうことが少なくありません。

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