加齢が排泄・スキンケアにもたらす「6つの悪影響」
- 公開日: 2014/7/24
治療をスムーズに進めるため、あるいは安全・安楽に支援するために、高齢者特有の症状や機能低下について解説します。今回は、「加齢がもたらす悪影響」です。
[排泄にかかわる機能への悪影響]
影響1 膀胱機能・尿道機能が低下する
→残尿感/頻尿/失禁
一般的に約400mlとされる膀胱容量ですが、高齢者の場合は、250~400mlに低下します。これは、膀胱の外側を覆う平滑筋が線維化し、弾水性が低下、萎縮することで起こります。
また、尿を押し出す排尿筋の収縮力の低下により、残尿量の増加などが起こります。これらにより、残尿感が生じ、頻尿傾向となります。
一方、尿道は一定の圧力を保持することで尿を膀胱内に留めておく働きを持ちます。しかし、加齢とともに尿道括約筋の収縮力が低下するため、尿もれを防いでいる尿道閉鎖圧が減少、失禁の要因となっています。
影響2 膀胱の知覚過敏や 膀胱括約筋の過活動が起こる
→突然の尿意
加齢によって、膀胱尿路の神経伝達物質の放出が増加します。これによって、膀胱の知覚過敏や排尿筋の過活動が起こると、突然の尿意が生じます。
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