高齢者の薬物動態|薬に影響する加齢の3つの変化
- 公開日: 2014/11/15
加齢によって変化する薬に関わる3つの機能について解説します。
1 薬物動態の変化
薬物動態とは、吸収された薬物が血液循環にのって、目的の臓器や部位に分布され、一定期間作用して肝臓で代謝され、尿中に排泄されることをいいます。
薬物動態の各プロセス(吸収・分布・代謝・排泄)は、加齢によって以下のように変化します。
吸収
多くの薬物は受動拡散によって吸収されるため、能動輸送される(ビタミンや鉄)以外は加齢による薬物吸収への影響は少ないと考えられています。
分布
- 水溶性薬物・・・高齢者は細胞内の水分量が減少するため、血中濃度が上昇しやすくなります
- 脂溶性薬物・・・高齢者は体脂肪量が増加するため、蓄積しやすくなります
参考になった
-
参考にならなかった
-