【看護倫理・事例】第16回<解決編>恐怖心で役割を果たせなくなったケース
- 公開日: 2014/12/9
日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。それらの解決のためには、倫理的問題に気づくセンスが欠かせません。
前回紹介した【恐怖心で役割を果たせなくなったケース】について、5つのポイントを確認しながら、解決策を考えてみましょう。
5つのポイントでチェック
ポイント1 あなたの看護行為は、患者さんの害になっていませんか?
看護師は太田さんから怒鳴られたとき、恐怖心と、同室の患者さんたちの注目を浴びた恥ずかしさなどから、その場で思わず涙を流してしまいました。
そこでこのままでは、お互いにますます疑心暗鬼になり、太田さんとの溝も深まってしまうと考え、勇気を出して太田さんに説明と謝罪をしています。
このように患者さんとの関係修復に努めていることは、患者さんへの害を防ぐ行為であるといえるでしょう。
ただし、それでもなお怒鳴られた恐怖と、また怒鳴られるのではないかという不安から、症状の確認をせずに痛み止めを渡すなど、太田さんからの訴えや希望に、言われるままの対応をするようになってしまいました。
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