「アイウエオチップス」「アニソコ」「アンギオ」「アンビュー」ってなに?
- 公開日: 2015/7/20
日常の看護業務でよく耳にする専門用語や今さら聞けない業界用語、最近出てきた新しい用語などを解説します。
『アイウエオチップス』([略語]AIUEOTIPS)
意識障害を起こした患者さんを判断する場合の鑑別診断法です。意識障害の原因について、頭文字をとってまとめたものです。
A(ア) | Alcohol | アルコール |
I(イ) | Insulin(hypo/hyper-glycemia) | インスリン(低/高血糖) |
U(ウ) | Uremia | 尿毒症 |
E(エ) | Encephalopathy(hypertensive、hepatic)、Endocrinopathy(adrenal、thyroid)、Electrolytes(hypo/hyper-Na、K、Ca、Mg) | エンセファログラフィ(脳造影法;高血圧症/肝性脳症)、内分泌障害、低ナトリウム血症などの電解質異常 |
O(オ) | Opiate or other overdose、decreased O2 | 薬物中毒、低酸素 |
T(チ) | Trauma、Temperature | 外傷、低/高体温 |
I(ッ) | Infection | 感染症 |
P(プ) | Psychogenic、Porphyria | 精神疾患、ポルフィリア |
T(ス) | Seizure、Shock、Stroke | てんかん、ショック、脳卒中 |
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* 意識レベル低下時の対応の流れ
『アニソコ』([英]anisocoria)
瞳孔不同のこと。瞳孔の大きさが左右で異なる状態をいいます。脳内出血・脳梗塞による浮腫や、脳腫瘍などで脳内の組織が押し出されて(鉤ヘルニア)、動眼神経、中脳、後大脳動脈が圧迫され、脳圧が亢進します。
『アンギオ』([英]angiography)
アンギオグラフィ=血管造影のこと。血管内に挿入したカテーテルから造影剤を入れてX線撮影を行ない、血管の状態を映します。それにより、血管からの出血点や、血管の狭窄箇所などがわかります。
『アンビュー』([英]ambu bag)
アンビューバッグ=送気バッグのこと。呼吸停止の際に、人工呼吸を行なうための器具です。バッグバブルマスクなどがあります。
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