1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 排泄援助
  5. 排泄ケア
  6. 排尿誘導の間隔はどうやって決める?

【連載】排泄ケアで困ったこと

排尿誘導の間隔はどうやって決める?

  • 公開日: 2016/4/11
  • 更新日: 2021/1/6

ナース専科コミュニティ会員にアンケートを実施し、排便や排尿にかかわることで実際に困っていることを集め、皮膚・排泄ケア認定看護師に解説してもらいました。


排尿誘導の間隔はどうやって決める?

排尿パターンを把握して決める

排尿誘導は、膀胱・尿道機能に異常がなく、ADLや認知機能が低下し尿失禁を起こす場合に行います。排尿の自立が困難な患者さんに対して、失禁で汚染したままの状態を防ぐことを目的とするなら、2~4時間ごとの排尿誘導をします。尿失禁の改善を目指すならば個別の排尿パターンを把握し、パターンに沿って排尿誘導をすることが必要です。

尿意があいまいな患者さんについては、まずは排尿日誌をつけましょう。そして、どのくらいの間隔でトイレに行きたいと言っているのか、1回の尿量はどのくらいなのか、その際に失禁はあるのか、水分はどのくらい摂取しているのかなどをきちんと記録しておきます。この排尿日誌をつけることで患者さんの排尿パターンがわかるため、時間ごとがいいのか、あるいは朝・昼・晩でいいのかなど、間隔や回数を決めることができます。

頻回に尿意を訴えていても1回の排尿量が少ない患者さんについては、泌尿器疾患が原因で頻尿になっている場合もあるため、泌尿器に問題がないかどうかも見ていく必要があります。

また、尿意が全くない患者さんに対しては、当院では初めに2~3時間で排尿誘導をして排尿日誌をつけ、そのときに排尿量がどの程度あるかによって誘導時間を決めています。基本的に1回の排尿量は500cc以上溜まるようにはせず、500cc以上の排尿があった場合には2時間より早く誘導します。逆に100ccほどであれば、もう少し間隔をあけて誘導するといったように、排尿日誌を見ながら考えています。

【関連記事】
* 【尿失禁の看護】 尿失禁の種類・原因とアセスメント

(『ナース専科マガジン』2015年12月号より転載)

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

【書籍紹介】排泄リハビリテーション 理論と臨床(改訂第2版)

排泄に関連するすべての領域を網羅  排泄リハビリテーションは、何らかの原因で排泄障害をもつ患者さんが、排泄の自立やQOLの向上を目指すとともに、社会的統合を達成することを目的として行われます。  本書は、排泄リハビリテーションを進めるうえで必要となる、解剖・生理や排泄障害

2022/3/7

アクセスランキング

1位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
2位

簡単! 楽ちん! 点滴の滴下数計算 2つの方法

皆さんご存知の通り、点滴指示書には様々な書き方があります。 よくあるパターン ●流速が書かれている (例)「○○輸液500ml 60ml/h」 ●1日の総量が書かれている (例)...

251296
3位

術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防な

患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査  術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...

249741
4位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・...

250751
5位

転倒転落リスクに対する看護計画|高齢で転倒の恐れがある患

高齢の転倒転落リスクに関する看護計画 加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下することに加えて、疾患やそれに対する治療、使用する薬剤の副作用、入院環境などさまざまな要因で転倒や転落しやすくな...

313501
6位

看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイン

ここでは一般的な看護記録を解説しています。また、看護診断名にNANDA-I看護診断を使用しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。 【関連記事】 *看護計画の「観察項目...

249544
7位

心不全の看護|原因、種類、診断、治療

*2020年4月30日改訂 心不全とは  生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償...

249812
8位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
9位

バイタルサインとは|目的と測定の仕方、基準値について

*2019年3月13日改訂 *2020年4月15日改訂 *2022年4月28日改訂 バイタルサインとは  バイタルサインとは「生命徴候」のことで、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「...

249791
10位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636