骨粗鬆症の原因と分類
- 公開日: 2019/3/19
骨粗鬆症とは?
そもそも骨粗鬆症とはどのようなものでしょう。WHO(世界保健機関)では「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である」と定義1)しています。
つまり骨粗鬆症は疾患(治療が必要)であり、結果として骨折という合併症を引き起こすというわけです。「加齢現象なのだから病気ではない」という考えではなく、「きちんと診断し治療すべき疾患」として捉えなければなりません。
高齢者の転倒、骨折は要支援・要介護の主要因であり、我が国のような超高齢社会においては健康寿命の延伸のためにも、骨粗鬆症の治療と予防を行うことが重要となってきます。また、骨折の危険性が増大する疾患であることからも、骨粗鬆症の診断に加えて、個人の骨折危険因子も考慮し、総合的に評価することが求められます。
骨が脆弱化する原因
骨粗鬆症による骨折は、推体、大腿骨近位部、橈骨遠位部、上腕骨近位部などで生じやすく、骨の強さ(骨強度)が低下することでおこります。骨強度は7割が骨密度、そして3割が骨質によって決まります。この骨密度と骨質が低下することで骨強度が弱まり、骨は脆弱化していきます。
参考になった
-
参考にならなかった
-