【4】パワーハラスメント(パワハラ)② 人間関係の切り離し│ハラスメント対処のポイント
- 公開日: 2019/9/14
上司であっても被害者となり得る人間関係の切り離し
このパワハラは、「人間関係の切り離し」で、いわゆる仲間外れのことです。小さいころもよくみかけてきた光景ですね。本来、きちんとした倫理観をもっているはずの大人が堂々と仲間外れをする……。本当にどうかしていると思いますが、日本には古くから「村八分」という歴史もあるので、今に始まったことでもないともいえます。
また、先輩や上司と同じ意見でないと気まずくなる「同調圧力」の傾向も、日本は諸外国と比べると非常に高く、それが生産性の低さにつながっているのでないかといわれています。
いつまでも「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではいられません。うつ病や自殺者が出てからでは遅いのです。早急に人間関係の切り離しはパワハラだという概念を浸透させ、改善・予防をしていきたいものです。
また、「納涼会に上司だけを誘わない」ということも、人間関係の切り離しに当てはまります。「精神的な攻撃」の場面でも説明したように、パワハラというと部下が被害者になることが多いと思いがちですが、部下から上司へも起こり得ることを念頭に置いたうえで、職場の風土を変えていく必要があります。
(ナース専科2018年6月号より転載)
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