[医療提供体制] 文科省事業に東京大の医療データ活用人材育成が採択
- 公開日: 2019/9/20
文部科学省の「医療データ人材育成拠点形成事業」(2019年度予算額2億円)に、東京大大学院医学系研究科が申請した「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業」が採択されたことを受け、東京大はこのほど、キックオフシンポジウムを開催した。
この事業に採択されたのは、東京大を代表校として、筑波大、富山大、自治医科大が連携校に名を連ねる「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業」と、京都大を代表校として、滋賀大、京都府立医科大、奈良県立医科大、大阪大、関西医科大、近畿大、和歌山県立医科大、神戸大、兵庫医科大、鳥取大を連携校とする「関西広域 医療データ人材教育拠点形成プログラム」の2件。
シンポジウムでは、文科省高等教育局医学教育課長の丸山浩氏が登壇し、これから迎える超高齢社会において健康寿命を延伸するため、医療データの利活用による医療の質向上の必要性について話した。多様な医療データを大規模に収集できる環境は整備されつつあるが、収集されたデータの利活用ができる人材の不足が課題であると説明した。
また、京都大大学院医学研究科医療情報学教授の黒田知宏氏や、厚生労働省の政策統括官付情報化担当参事官室政策企画官の笹子宗一郎氏、自治医科大学長・東京大名誉教授の永井良三氏らが登壇した。
東京大大学院のプログラムは20年4月から、2年間で学ぶ「一般履修コース」で10人/年、1年間で集中して学ぶ「インテンシブコース」で8人/年、4年間で計72人を受け入れる予定。対象者はいずれも、▽医師・看護師をはじめとする医療免許保有者▽医療機関外で医療関連データ解析の経験を有する者。必修科目を履修すると修了証が発行される。
育成する人材像として、▽医療大規模データの特性・意義やリアルデータ特有のバイアスを理解▽データの標準化変換・クレンジングにより解析可能なデータベースへの再編成▽具体的な医療課題解決と知見創成に必要なデータ処理技術の習得▽自らデータ基盤の構築ができ、必要に応じたチーム編成ができる指導者層-を掲げた。
(厚生政策情報センター)
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