第7回 ドレッシング管理のコツ
- 公開日: 2009/8/24
ドレッシング管理
中心静脈カテーテル(Central Venous Catheter:CVC)の管理において、特に、ナースが主導権をもって管理しているのが、このドレッシング管理ですね。
毎日のようにドレッシング管理を行っている方が多いので、今さらコツを教えると言われても、もう知っていることだからと思われる方は、画面右上隅の×をクリックして閉じていただいて結構です。
でも、普通は、最後まで見るでしょう。
パラパラと見るのは、きっと写真なので、今回は写真を多く使った内容にしようと思います。
中心静脈カテーテル挿入部の選択
実は、ドレッシング管理において一番重要なのは、『ドレッシング管理がやりやすいようにCVCを挿入する』ということです。
最初のステップでもあります。
どういうことかと言いますと、内頚静脈穿刺や外頚静脈穿刺、鎖骨上穿刺で挿入すると、ドレッシングを密封して貼りにくくなります。大腿静脈穿刺の場合も同様です。
だから、ある程度の長期間、CVC挿入部に適正なドレッシング管理をしようと思ったら、鎖骨下穿刺を選択するべきなのです。
しかしCVCを挿入するのは医師ですから、『CVCを挿入する部位の選択を指導する』というのがナースの役目でもあります。
(下図)
A:内頚静脈穿刺
B:外頚静脈穿刺
C:大腿静脈穿刺
D:鎖骨上穿刺
どの経路も、ドレッシングを安定して貼付するためには、工夫が必要です。