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採血時に皮下出血してしまった! こんなときどうする?
攻略法:採血を中止して患部を温める 速やかに針を抜き、十分に圧迫止血して、別の部位で処置を行います。 処置終了後に起こった皮下出血では、原則的に患部を温め、吸収を促します。皮下出血自体は自然に吸収されて消えていくので心配のないことを患者さんに伝えましょう。患者さん

夜間せん妄を発症した若年患者さんに関する看護計画
夜間せん妄を発症した若年患者さんに関する看護計画 せん妄は興奮、攻撃性、幻覚などが見られる過活動型と、傾眠や抑うつ状態を呈する低活動型とそれらが混在している混合型があります。さまざまな要因が重なって生じるため若年患者さんでも生じる可能性があります。今回は肺炎の治療中に夜間

病識が乏しい患者さんに関する看護計画
肺炎で酸素投与が必要だが認知症で病識が乏しい患者さんに関する看護計画 認知症の患者さんは、認知機能の低下や活動性の低下が徐々に進行していき日常生活に支障をきたすようになります。認知機能の低下により病識が乏しく、入院環境に馴染めない場合が時折生じます。今回は肺炎に伴い酸素投

患者さんの自己抜去、どうリスクを回避する?
攻略法1:不要な輸液を避ける、輸液を行う時間を考慮する 認知症やせん妄を起こしやすい患者さん、あるいは体動の多い子どもの場合、ルートを自己抜去してしまうことがあり、注意が必要です。基本的には不要な輸液は避けます。自己抜去のリスクの高い患者さんに輸液の必要がある場合は、昼間

高度ながん医療集約化で合意――がん診療提供体制のあり方に関する検討会
がん医療は拠点病院の整備などによる「均てん化」に重点が置かれてきたが、2040年を見据え、厚生労働省(以下、厚労省)の「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」(以下、検討会)は6月23日、これまでの議論を整理し、高度な医療技術を伴うものは集約化するという方向性について合意

頻呼吸の後に倒れた!? 頻呼吸で起こることをおさらいしておこう
今回の問題看護師国家試験第112回-午前-一般27 健常な女子(15歳)が野外のコンサートで興奮し、頻呼吸を起こして倒れた。このときの女子の体内の状態で正しいのはどれか。 1.アルカローシスである。 2.ヘマトクリットは基準値よりも高い。 3.動脈血酸素飽和度(SaO

第7回 Medical Nutritionist セミナー「朝からまるまる2日間、栄養管理の実践的勉強」のお知らせ
2025年8月2日(土)~ 8月3日(日)にかけて、 Medical Nutritionist セミナー(静脈経腸栄養管理指導者協議会:リーダーズ※)が催されます。 テーマは「朝からまるまる2日間、栄養管理の実践的勉強」。本格的に静脈栄養・経腸栄養を学びたい方のためのセミナーで

電子処方箋、電子カルテとともに2030年までに全医療機関で導入を――厚労省
厚生労働省(以下、厚労省)は、7月1日に開催された「医療DX令和ビジョン2030厚生労働省推進チーム」で、電子処方箋と電子カルテについて遅くとも2030年までに全ての医療機関で導入する目標を新たに示した。 電子処方箋については、政府が2023年に策定

妊婦の有害転帰、心血管の健康と社会的孤立が複合的に影響か
有害な妊娠転帰(APO)は妊婦の約20%に発生し、その発生率は年々増加傾向にある。今回、妊娠中の心血管健康(CVH)はAPOに影響を及ぼす、とする研究結果が報告された。研究は東北大学大学院医学系研究科の大瀬戸恒志氏、石黒真美氏らによるもので、詳細は「Scientific R

ダイエット飲料より水の方が血糖・体重管理に有利
体重を減らして血糖コントロールを良好にしたいなら、ダイエット飲料ではなく、水を飲むべきかもしれない。米国糖尿病学会学術集会(ADA2025、6月20~23日、シカゴ)で発表された小規模な研究の結果であり、水を飲むように割り当てられた女性はダイエット飲料を飲むように割り当てら

最新の新型コロナワクチンは新たな変異株にも有効
最新の新型コロナワクチンは、新たな新型コロナウイルス変異株に対しても有効であることが、新たな研究で示された。2023〜2024年版の新型コロナワクチンについて検討したこの研究では、ワクチンは特に重症化予防に対して明確な追加的効果のあることが確認されたという。米レーゲンストリ

高齢の日本人男性で腸内細菌叢がサルコペニアと相関か
我々の腸内には、約1,000種類・100兆個にも及ぶ細菌が存在している。これらの細菌は、それぞれ独自のテリトリーを維持しながら腸内細菌叢(GM)という集団を形成している。近年では、GMが全身疾患と関連していることが明らかになってきた。今回、日本の高齢者を対象とした研究におい

かかりつけ医機能報告を反映した機能強化加算などの要件見直しを――中医協
厚生労働省(以下、厚労省)は、6月19日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「入院・外来医療等の調査・評価分科会」で、2025年4月に「かかりつけ医機能報告制度」が施行されたことを受け、診療報酬上の評価をどう見直すかを課題として示した。

患者さんが緊張しているよう。気を付けることは?
攻略法1:倒れても安全な環境をつくる 極度に緊張すると、血管迷走神経反射によって血圧低下、徐脈、失神・意識消失などを起こしやすく、大変危険です。万一、倒れた場合は、すぐに人を呼びましょう。 事前の確認事項として、以前に採血などで針を刺したことで具合が悪くなった経験

【採血・注射・輸液】出血傾向がある患者さんはどんなことに気をつけるとよい?
攻略法1:事前に使用している薬剤や体質の確認を行う 注射や輸液の処置を行う前の確認事項として、出血傾向があるのかを尋ねます。血液の凝固機能や止血機能に障害がある、ワーファリンなどの抗凝固薬やアスピリン、血小板機能に影響を及ぼす消炎鎮痛剤を服用中、あるいは化学療法を継続して