記事一覧
15件/3824件
第8回 【看護研究】考察を書き、全体を整える
考察の記述でよくある間違い わたしは研究発表会の講評に招かれる機会が多く、事前に抄録を点検させていただくことが多いのですが、そこでよく気づくことがあります。 それは、「結果」「考察」と読み進めていくうちにどんどん内容が詳しくなってしまうことです! よくあるのは、「結
第10回 PICCとは?看護師のための輸液講座
輸液管理に関する最近の話題としては、どうしても、このPICCを取り上げる必要があります。まだそれほど普及してはおりませんが、償還価格の問題が解決すれば、一気に使用する施設が増えるはずです。 PICCは何の略? このPICC、英語ではperipherally i
第8回 睡眠時無呼吸症候群
関連記事 * 【連載】睡眠時無呼吸症候群の病態とケア 今回は、睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome)について解説します。 Q:睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか? A: 睡眠中、何らかの原因により呼吸が停止、もしくは呼吸が
第7回 褥瘡部と創周囲の洗浄
一昔前、褥瘡の創部は生理食塩水を用いて洗われるのみで、創周囲の皮膚は洗浄されることなく、残存した古い軟膏と滲出液の上に消毒材が塗り重ねられ、そのまま新たな処置がされていました。その結果、褥瘡を保有する患者が多い病棟ではその独特の臭いが病棟全体にしてしまうほどでした。 現在
第9回 【持続点滴】 輸液ラインの交換頻度
輸液ラインの交換頻度 輸液ラインの交換頻度については、いろいろ議論のあるところです。 また、外国と日本の間に考え方の違いがあります。特にアメリカは、TPN用輸液ラインは、薬剤部で無菌調製した輸液バッグに輸液ラインがついてきますので、輸液バッグの交換のたびに輸液ラインも交換
【精神看護】 最終回 認知症患者の看護の仕方
関連記事 ■第3回 妄想患者の看護とは ■第4回 せん妄患者の看護とは ■第5回 抑うつ感情の患者の看護とは 認知症の定義 認知症とは、一旦獲得された知能が、一次的、あるいは二次的に脳を障害する疾患によって、持続的に知能の低下を示す状態をいいます。 おもな症状
第7回 質的分析と結果表示
質的分析とは 質的分析とは、数量によって客観的に評価できないデータ(質的データ)を扱う分析のことです。質的データには話言葉や書き言葉、映画やビデオなどの画像、音楽などが該当します。 これら質的なデータを分析するのは何でしょう。統計ソフトでしょうか。統計ソフトは数字で表
第7回 【カフ圧管理のカギ】人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防
今回は人工呼吸器関連肺炎の予防について解説します。人工呼吸器関連肺炎の発生には様々な要因が関連していますが、今回は誤嚥を予防するための「気管チューブの管理」を中心に解説します。 Q: 人工呼吸器関連肺炎(以下VAP)の主因といわれているサイレントアスピレーション(不
【精神看護】第10回 不眠症の患者の看護の仕方
関連記事 ■第5回 抑うつ感情の患者の看護とは ■第8回 引きこもり状態の患者の看護 ■第9回 自殺・自傷行為がある患者の看護 不眠症の定義 不眠は睡眠障害の一つで、睡眠開始の障害(入眠障害)および睡眠維持の障害であり、何らかの原因によって睡眠時間の短縮と睡
第8回 側注とは?安全な側注方法は?
安全な側注方法は? 輸液管理において、日常、あまり深く考えずに実施されているのが中心静脈ラインでの側注です。一応、CVCラインに三方活栓を組み込んでワンショット静注をすると感染しやすい、ということは頭では理解できているはずなのです。しかし、実際の現場では・・・大丈夫、私の手
ショックの5Pとは?ショックの起きる原因と対処方法
ショックとは? 私たちが日常会話で用いる「ショック」とは、急に加わる強い打撃や心理的衝撃を示しています。 つまり、なんらかの事件や事故を見聞きした時、災害にあった時などに体験するのがこの「ショック」に当てはまります。 時々、ショック死という言葉を聞きますが、心理的衝
第6回 人工呼吸管理中の合併症-VAPとは?(人工呼吸器関連肺炎)
前回に引き続き人工呼吸管理中に発生する合併症について解説します。 今回は合併症の中でも院内感染として多くの問題を抱える「人工呼吸器関連肺炎」について解説いたします。 Q: 人工呼吸器関連肺炎とはどんな合併症ですか? A: 人工呼吸器関連肺炎は人工呼吸管理中に発生
第6回 量的な分析と結果表示【看護研究】
量的な分析とは 量的な分析とは、身のまわりのあらゆる現象を数字で表現して分析する手法のことです。 これまで、観察法や面接法、質問紙法などについてお話してきましたが、得られたデータが数字や、数字で置き換えたものであった場合はすべて「量的なデータ」として扱います。 量的デ
第7回 ドレッシング管理のコツ
ドレッシング管理 中心静脈カテーテル(Central Venous Catheter:CVC)の管理において、特に、ナースが主導権をもって管理しているのが、このドレッシング管理ですね。 毎日のようにドレッシング管理を行っている方が多いので、今さらコツを教えると言われても、
第6回 スキンケア(湿潤への対応)
ベット上で過ごされる方は発汗や失禁などが原因となり、皮膚のトラブルが起きやすい時期ともいえます。 特に高齢者の皮膚は加齢に伴い、水分保持能力や皮脂分泌機能が低下することで、外からの刺激やアレルゲンの侵入を保護するバリア機能が破綻しやすい状況です。また、皮膚の細胞分裂能の