井上善文
記事数:25
一般社団法人 静脈経腸栄養管理指導者協議会 代表理事/千里金蘭大学栄養学部 特別教授
一般社団法人静脈経腸栄養管理指導者協議会 代表理事
千里金蘭大学栄養学部 特別教授
血管内留置カテーテル管理研究会 代表世話人・発起人
記事数:25
一般社団法人 静脈経腸栄養管理指導者協議会 代表理事/千里金蘭大学栄養学部 特別教授
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旧規格・新規格とは 2019年12月から経腸栄養分野の接続部が新規格製品(ISO 80369-3)へと切り替わってきています。当初、2021年11月末までに完全に新規格製品に切り替わることになっていたのですが、2022年5月の厚生労働省の通達により、旧規格製品も残す、とな
『看護師のための輸液管理』というテーマで24回、連載させていただきました。その最終回のタイトルは『栄養管理の重要性』としました。輸液管理は、ある意味、栄養管理の一環として行う、ということでもありますから。 輸液管理とリスクマネジメント ナースにとって、日常業務の中
NST(栄養サポートチーム・栄養管理チーム)とは NSTとは、Nutrition support teamの略語です。日本語では栄養サポートチーム、栄養管理チームと表現されています。この連載を読んでおられる方は、NSTとはなんぞや、という質問には容易に答えることができる
CRBSIとは、Catheter-related bloodstream infectionの略語で、血管内留置カテーテル関連血流感染症と日本語では表現されています。かつてはCRS:catheter related sepsis、カテーテル敗血症という簡単な用語が使われていた
ポート(図1)。既に説明しましたね。使用方法、合併症、利点や欠点、などについてはもう理解していただいていると思います。 さて、ポートを使う目的は何だったでしょうか?具体的なことは別にして、とにかく、ポートを使わない期間には投与ラインから解放され、さらにポート自体が皮下に埋
便利な時代になりましたね。かつては・・・と言いましても、私が医師になり、高カロリー輸液を処方するようになった頃は、糖電解質液、アミノ酸液、電解質液、脂肪乳剤は発売されていました。しかし、総合ビタミン剤と微量元素製剤はまだ開発中でした。現在は、高カロリー輸液基本液もダブルバッグ
本格的な在宅静脈栄養法って、普通の在宅静脈栄養法とは違うの?という疑問が出てくるかもしれませんね。もちろん、タイトルを決める時点でかなり考えてみたのですけど。本格的な在宅静脈栄養法とは、「とりあえず家に帰そうや」という程度ではなく、何年でも管理できる技術をもって実施する、とい
中心静脈カテーテル(central venous catheter:CVC)はいつまで留置できるのか? そんなことを考えたことがありますか?答えは、『いつまでも』留置できる、でいいと思います。『いつまでも』とは言っても、具体的にはどのくらいの期間なのですか?ということになり
輸液・栄養管理を有効に実施するために重要なことの一つは、投与経路を安全に作成して維持し、目的とする輸液や栄養を確実に投与することです。輸液の場合は、血管内にカテーテルが確実に入っていればいいのですが、栄養輸液を投与する場合は、栄養輸液自体の血管壁への刺激が問題になります。そう
末梢静脈へのカテーテル(カニューラ、留置針)挿入は、ナースが行う施設が増えてきました。となると、末梢静脈輸液のほとんどの管理はナースが行う、ということです。末梢静脈への輸液(栄養)でもカテーテル敗血症になるし、針刺し(事故)の問題もあるし、穿刺時の神経損傷の問題もあるし、本当
現在の医療において、感染対策ももちろん重要ですが、医療安全が特に重要なものとなっています。私は、感染対策、医療安全と並んで栄養管理も重要だと考えているのですが、なかなか、重要性を並べて認識してもらえないので困っている、というのが正直なところです。もちろん、感染対策、医療安全は
カテーテル関連血流感染症(catheter-related bloodstream infection:CRBSI)が院内感染症の重要な要因であることが認識されるようになり、さまざまな対策が講じられるようになってきました。このCRBSIという用語ですが、現在、CLABSI(c
在宅静脈栄養や化学療法施行のために、ポートが非常によく用いられるようになってきています。それに伴って、さまざまな合併症の発生件数が増えています。特に化学療法を施行するためのポートにおいて合併症が多いようです。要するに、ポートのことを深く理解することなく、便利だから、という理由
輸液を投与する主な目的は、水分補給、電解質補給と、そして、栄養投与です。水分投与速度や電解質の違いによる輸液の分類については既に説明しました。本当は電解質管理は非常に難しい内容なのですが、いわゆる静脈内へ電解質輸液を投与すればいいんだ、と単純に考えれば、それほど難しい内容では
日常の輸液管理において、やはり、へパリンロックについての知識は必要です。というか、問題となっているのは、へパリンロックをしなくても生食でロックしておけばいいのではないか、ということですね。ナースの方々もこの問題については興味があると思います。今回は、へパリンロックか、生食での