第2回 【呼吸】聴診スキルアップ!(聴診部位など)
- 公開日: 2015/12/26
- 更新日: 2021/1/6
呼吸ケアに欠かせない”聴診”。基本的なアセスメント技術ですが、「どこを聴いたらいいのかよくわからない」「聴きとった音が何を意味するのか判断が難しい」と感じる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、聴診を基礎からおさらいします。
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バイタルサインとは|目的と測定の仕方、基準値について
聴診は肺の位置がカギ
朝晩冷えるせいか、受け持ちの患者さんが風邪をひいてしまった。聴診してみると、何やら異常を告げる音がしてるような……。呼吸の異常音のようだけど、4つのうちのどれだっけ? えーと、えーと髪をねじる音?クルクラクルクル?全然聴き分けられないー!こんなんじゃ、患者さんにきちんとしたケアができない!
新人のころ、聴診がうまくできなくて先輩に相談したら、「聴診器を当てるときは、肺のどの部屋の音を聴いているのか理解していることがポイント!どこからどんな異常音がしているのかがわかれば、適切なアセスメントにつなげることができるわよ」とアドバイスをもらったことがあったなあ。
ここでもう一度、先輩のアドバイスに従って、肺の位置と聴診部位(図1、図2)、聴診のポイントをチェック!
【図1 肺の位置】
【図2 聴診部位】
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呼吸音を正しく聴取するための4つのポイント
呼吸音の聴診は、患者さんへの侵襲が少なく豊富な情報が得られる重要なフィジカルアセスメントです。 今回は「正常な呼吸音の特徴」と「呼吸音を正しく聴取するための4つのポイント」について解説します。 正常な呼吸音とその特徴 呼吸音は以下3つに分けられ、
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