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【連載】人工呼吸器 アラーム対応のキホン

呼吸回数(換気回数)上限アラームの原因と対応

  • 公開日: 2013/11/9

メーカーや機種によって、表示も名称も異なるのが人工呼吸器のアラーム。たくさんの種類をすべて記憶するのは大変難しいことです。そこで今回からは、人工呼吸器にとって主要なアラームをピックアップし、原理原則と対応の基本をまとめました。


▼人工呼吸器について、まとめて読むならコチラ
人工呼吸器のアラームの原因と対応


どんなアラーム?

 呼吸回数が設定値を超えたことを知らせるアラームです。呼吸回数が増えるということは、呼吸筋の仕事量が増大し、疲労を来す可能性を示しています。同時に、1回換気量が減少し、死腔だけにガスが出入りする状態になる可能性もあるので注意が必要です。

 原因として第一に重要なのは、呼吸状態の悪化です。人工呼吸器をつけているのに呼吸が楽になっていないのですから、病状の変化に合わせて人工呼吸器の設定を変更する必要があります。

 不安や疼痛、発熱、興奮などによって一時的に呼吸数が増加している場合は、その理由を探り、鎮静薬や鎮痛薬の投与、安静、不安の軽減、冷罨法などの治療・ケアを行います。

対応の原理原則

 ファイティングやバッキングがあり、咳があると呼吸回数としてカウントしてしまうためにアラームが鳴ることがあります。換気の設定が患者さんの状態に合っていなければ設定を変更します。気道内の分泌物や気管チューブなどによる刺激の有無を確認し、必要に応じて気管内吸引などの処置を行います。

また、加温加湿器の滅菌精製水の量や設定をチェックし、調整します。吸引した痰の粘稠度が高いときは加湿が不十分である可能性がありますから、加温加湿器の設定を調整します。ただし、加湿のし過ぎは蛇管内の結露などの問題を招くので注意しましょう。

 PCV(圧規定式換気)モードでPSV(プレッシャーサポート)の圧が低すぎることが原因でアラームが鳴ることがあります。PSVの圧が、患者さんの自発呼吸の吸気努力に対して不足していて、患者さんにとって「吸い足りない」状態になるために、呼吸回数を増やして対応しようとしているのです。

 フロー曲線で、吸気の後半が上向きに凸の形をしているときは、「吸い足りない」状態と考えられます。またこの場合、吸気の際に鎖骨上部に陥没が見られることがあります。このような状態のときには、PSVなどの設定を変更する必要があります。

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