役立つ看護のワザで、ワンランク上のナースに!
- 公開日: 2012/4/12
熊木先生は、検査前、検査中、検査後の説明やケアのポイントを、
失敗事例なども交えて細やかに解説。
患者さんの不安や検査のリスクを理解する
3月11日(日)に東京で行われたナース専科セミナー「患者を守るための検査の知識と対応力」は、東京慈恵会医科大学附属病院から二人の講師を迎え、看護師が知っておきたい検査対応について学びました。
始めに、看護部管理師長の熊木光枝先生が、「ナースが実践する検査対応とリスクの理解」について講義。検査に対して患者さんがどのような不安や疑問を抱えているのかを理解し、安全にスムーズに検査を受けられるようにすることが、看護師の役割であると話しました。
そのためには、「何のために、何の検査を行うのか」「検査の流れ」「リスクについて」の十分な知識を看護師が身に付けることが必要であり、患者さんの納得・理解が得られるよう、医師からの説明を補足します。
ここで大切なのは、同意を得るだけでなく、検査の目的、流れ、リスクを患者さんがきちんと理解しているかを確認すること、そして患者さんから服薬履歴やアレルギーといった情報をできるだけ引き出すことだと解説しました。
最新の検査機器や4D画像に触れる
その後、成田浩人先生が、内視鏡検査、CT検査、MR検査、血管造影検査など、検査ごとに検査内容や検査機器、注意するポイントについての説明を、熊木先生が臨床での失敗談を交えながら、検査前・中・後に看護師が行うべきケアについてを、交互に解説していきました。
成田先生の講義では、普段はあまり見ることのできない検査画像や動画、最新検査機器の仕組みなどが紹介され、受講者のみなさんが興味深く見入っていたのが印象的でした。
すべての講義の後、テーブルを外して円陣になり、質疑応答へ。受講者たちは、業務のなかで生じた疑問などを質問し、先生方は一人ひとりの質問に丁寧に回答。日ごろ抱えていた迷いや疑問を解消できたようでした。
受講者アンケートからは「画像やエピソードが盛り込まれていて、イメージしやすい内容だった」「長いブランクを経て外来の仕事に就きましたが不安が解消しました」などの声が寄せられ、満足度の高さがうかがえました。