バイタルサインの基本! 脈拍測定に適した部位と手順
- 公開日: 2015/3/8
バイタルサインとは「生命徴候」のことで、簡単に言えば、「その人が生きている証」です。
「脈拍」「呼吸数」「体温」「血圧」「意識レベル」の5つがバイタルサインの基本です。
今回は脈拍の正しい測定部位と手順について解説します。
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バイタルサインとは|目的と測定の仕方、基準値について
脈拍がふれる部位
脈拍測定に適した部位
拍動を感じられればどこでもかまいませんが、最も脈が触れやすい「橈骨動脈」を選択するのが一般的です。
※ただし、血圧が60mmHg以下の場合、撓骨動脈では脈拍を触知することができないので、総頸動脈を選びましょう。
膝窩動脈・後脛骨動脈・足背動脈について
脈拍数の測定に使用することはほとんどありません。主に下腿の循環動態を把握したいときに選択します。
測定手順(橈骨動脈の場合)
手順1 示指・中指・薬指を軽く当てる
示指で橈骨動脈の末梢側を軽く押さえるようにして、中指・薬指で触知します。
手順2 左右差の有無を確認する
左右差がある場合は、どちらかの動脈に血行障害があることが推測されます。
手順3 測定する
15秒間または30秒間、脈をカウントします。ただし、脈拍欠損・不整脈がみられる場合、60秒間継続して測定する必要があります。
手順4 記録・報告する
「15秒間測定値×4」または「30秒間測定値×2」で60秒の脈拍数を算出し、左右差と共に報告します。
引用・参考文献
『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』
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