「貧血」は検査データがどのようなときの状態?
- 公開日: 2016/2/14
- 更新日: 2021/1/6
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。
Q 「貧血」は検査データがどのようなときの状態?
A ヘモグロビン(Hb)が低下している状態
貧血は、血算検査(CBC)において「ヘモグロビン(Hb)の値が低下した状態」と定義されます。
貧血の判断基準
- 男性:13g/dℓ以下
- 女性:12g/dℓ以下
(WHOの貧血基準・2012年)
貧血の自覚症状
- 倦怠感
- 労作時の息切れ
- 動悸
貧血の身体所見
- 皮膚・粘膜・爪の蒼白
- 心拍数亢進
そのほか、無症状で健康診断などにより発見される人もいます。
大量出血時のデータの見方
急性の大量出血では、循環血液量が大きく減少します。そのため、血中のヘモグロビンの濃度も一気に低下しそうですが、血漿も一緒に失われるので、出血直後は、RBC、Hb、Htは正常値を示します。貧血がデータに現れるのは、出血後3時間以降であることを知っておきましょう。
(『ナース専科マガジン』2013年8月号から改変利用)
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