【急性膵炎】検査値の看護への活かし方
- 公開日: 2014/7/2
検査値が何を示しているのか、また検査データを踏まえてどのような看護を行えばいいのか、実際のデータをもとに読み解いてみましょう。今回は、「急性膵炎」です。
事例
入院中の患者さん(男性、77歳)、主訴・症状は以下のとおりでした。
背部・腹部の激しい痛み
検査データ[入院時]
尿一般検査
- 尿アミラーゼ(U/l):2390
血液一般検査
- RBC(万/μl):452
- Hb(g/dl):15.4
- Ht(%):44.6
- WBC(/μl):13200
- 骨髄球(%):1.0
- 後骨髄球(%):2.0
- 棹状核好中球(%):60.0
- 分葉核好中球(%):30.0
- 好酸球(%):0
- 好塩基球(%):0
- 単球(%):4.0
- リンパ球(%):3.0
- Plt(万/μl):8.4
- 網赤血球(%):1.5
生化学検査
- ALP(U/l):483
- AST(U/l):108
- ALT(U/l):104
- LD(U/l):422
- γ-GT(U/l):224
- ChE(U/l):209
- T-Bil(mg/dl):6.08
- D-Bil(mg/dl):4.57
- TP(g/dl):5.4
- Alb(g/dl):3.0
- BUN(mg/dl):25.9
- Cr(mg/dl):1.92
- UA(mg/dl):6.5
- T-Cho(mg/dl):126
- TG(mg/dl):77
- Amy(U/l):641
- Na(mEq/l):135
- K(mEq/l):4.4
- Cl(mEq/l):101
- Ca(mg/dl):6.9
- Glu(mg/dl):122
免疫血清検査
- CRP(mg/dl):19.86
凝固検査
- PT(秒):20.6
- 活性(%):41
- INR:1.89
- APTT(秒):74.5
- FIB(mg/dl):462
- FDP(μg/ml):65.5
- D-ダイマー(μg/ml):23.5
動脈血液ガス分析
- pH:7.359
- PaCO2(Torr):26.5
- PaO22(Torr):75.7
- HCO3–(mEq/l):14.6
- B.E(mEq/l):-8.6
検査値の読み方のポイント
背部・腹部に激しい痛みを訴える場合、初めにしなければならないのが急性膵炎を否定することです。それには膵酵素(糖質分解酵素)のAmy(アミラーゼ)に注目します。この患者さんの場合、Amy値は641U/lと高値を示してします。
参考になった
-
参考にならなかった
-