骨折が生じた患者さんの看護計画
- 公開日: 2023/4/28
骨折が生じた患者さんに関する看護計画
骨折とは骨に対して何らかの力が加わり、骨としての構造や連続性が保たれていない状態をいいます。骨折は若年や高齢を問わず生じる可能性が考えられるので、今回は骨折が生じた患者さん対して看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 疼痛の程度など、骨折部位の状態を確認する。骨折したことによる日常生活への影響を把握する。骨折による周囲の血管や筋肉の損傷、骨折が生じた場所によっては血栓ができやすい可能性が考えられるので凝固能にも注意が必要。
援助計画 T-P 日常生活にできるだけ支障がないように環境を整える。リハビリの援助を行う。疼痛がある場合は、緩和するための薬剤などを考慮する。
教育計画 E-P 治療や回復の経過について伝える。リハビリの重要性を知ってもらう
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
骨折による症状がある
看護目標
合併症が起こらずに過ごすことができる
観察計画 O-P
疼痛の有無、程度、部位
疼痛の増悪因子や緩和因子
受傷部位の循環障害や神経障害の有無、程度
運動障害や感覚障害の有無、程度
現在のADLや日常生活の状況
身体機能の変化に対する認識
薬剤の使用状況
検査データ(CRP、WBC、Dダイマーなど)
画像データ(レントゲン、CTなど)
援助計画 T-P
適切な肢位を保つ
受傷部位やその周囲の皮膚の清潔を保つ
症状に応じてADLを援助する
自力で行える範囲は患者自身で実施してもらえるように環境を整える
患者が自身でリハビリテーションが行えるように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
治療計画や回復の予測を説明する
リハビリテーションの必要性を説明する
疼痛が強い場合は我慢せず医療者に伝えるように説明する
自分の気持ちを我慢せず表出してもらうように説明する