排尿障害のある患者さんへの看護計画
- 公開日: 2023/4/27
膀胱留置カテーテル抜去後に下部尿路機能障害を生じるリスクがある患者さんの看護計画
尿路は腎臓や尿管などの上部と膀胱や尿道などの下部に分けられます。そして、蓄尿や排尿を行う際は筋肉や神経が協働して行われます。胱留置カテーテルを長期間留置することにより、下部尿路機能障害を生じるリスクが考えられるため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 下部尿路機能障害が生じていないかを確認するために、排尿に関係する情報を集める。
援助計画 T-P 尿路感染の予防のために陰部の清潔を保持する。必要があれば、排尿自立支援を行う。
教育計画 E-P 排尿に関する知識を十分に伝えるとともに、不安なことがあれば、いつでも話してもらうように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
下部尿路機能障害を生じるリスク
看護目標
下部尿路機能障害が生じることなく生活できる
観察計画 O-P
排尿回数、時間、間隔
排尿時の一回量、性状
排尿時痛、排尿困難の有無、程度
失禁や夜尿の有無、程度
腹部症状の有無、程度
食事摂取状況
睡眠状況
薬剤の使用状況
障害に対する認識、理解
検査データ(WBC、CRP、電解質、尿検査など)
画像データ(腹部エコー、レントゲン、CT)
援助計画 T-P
陰部の清潔を保つ
適切な飲水量を摂取できるように促す
必要に応じて排尿に関するセルフケアの獲得を援助する
適宜、排尿に関する精神的苦痛に配慮する
医師の指示にもとづく薬剤の使用
教育計画 E-P
苦痛を我慢せず伝えてもらうように説明する
食事や水分を摂取する必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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