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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

退院指導に関する看護計画|COPDの増悪で入院してきた患者さん

  • 公開日: 2023/4/26

COPD増悪の治療後の退院指導に関する看護計画

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性疾患で、気道の狭窄、肺胞の破壊、呼吸仕事量の増加などが生じて呼吸機能が低下する疾患です。増悪を繰り返すと呼吸機能が低下していくため、増悪しないように予防が大切になります。今回はCOPDの治療後に退院していく患者さんに対して看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 現在の肺機能の状況とこれまでの服用の状況や生活の状態について情報収集を行う。増悪から回復したあと、どの程度自身が動けるのかといった状態を認識しているかを確認する。増悪の予防の必要性など疾患についての理解度も把握しておく。

援助計画 T-P 把握した現在の状態に合わせた日常生活がおくれるように援助する。呼吸状態に合わせた活動を提案する。

教育計画 E-P COPDの増悪に関して説明する。また、増悪の予防の必要性を理解して取り組んでもらえるように伝えていく。疾患にかかわることなど、不安なことがあればいつでも話してほしいと伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

COPDの増悪に関する予防方法がわからない

看護目標

COPDが増悪することなく生活できるようになる

観察計画 O-P

呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式など)
呼吸困難感の有無、程度
咳嗽、喀痰の有無、程度
疾患に対する認識、理解
身体の変化に対する認識、理解
自己管理能力の程度
薬剤の使用状況
食事や飲水摂取状況
睡眠状況
検査データ(CRP、WBCなど)
画像データ(胸部レントゲン、CTなど)

援助計画 T-P

ADLや呼吸状態を踏まえて今後の生活習慣の検討する
ADLやセルフケア能力に応じて療養環境を整える
活動レベルに合わせた日常生活の援助を行う
呼吸状態に応じて活動量を増やす
自力で行える範囲は患者自身で実施してもらえるように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤の使用

教育計画 E-P

COPDの増悪に関する徴候を説明する
適宜、予防の必要性と方法について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

【慢性閉塞性肺疾患(COPD)の看護】症状と治療・ケア
肺炎・気管支喘息・COPDでSpO2が低下する原因
第11回 血ガスを分析!【COPDの場合】


 

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