活動耐性低下に関する看護計画|COPDによる呼吸機能低下がみられる患者さん
- 公開日: 2022/5/18
COPDによる呼吸機能低下に伴う活動耐性低下に関する看護計画
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性疾患で、気道の狭窄、肺胞の破壊、呼吸筋疲労などが生じて呼吸機能が低下します。日常生活に支障が出ることが考えられるため、それらに対する看護計画を立案してみました。
観察計画 O-P 呼吸機能の低下がどれくらいなのかを把握する。現在、どれくらい日常生活に影響が出ているのかを確認する。
援助計画 T-P 日常生活に支障が出ているのであれば、活動量を増やすケアを行う(呼吸筋の仕事量の軽減や酸素投与など)。また、現在の患者さんの状態に合わせてどのような支援ができるかを考える。
教育計画 E-P 呼吸機能低下によって活動量が低下しているため、酸素投与や状態に合わせた活動の仕方を伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
呼吸機能低下に伴う活動体制低下が生じて日常生活に支障が出る
看護目標
呼吸困難感が緩和される
呼吸機能に応じて活動範囲を広げることができる
観察計画 O-P
呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式、胸郭運動など)
呼吸困難感の有無、程度
咳嗽、喀痰の有無、程度
日中の離床状況、活動状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(XP、CTなど)
援助計画 T-P
活動レベルに合わせた支援を行う
呼吸状態に応じて活動量を増やす
呼吸筋の仕事量を軽減する支援を行う
医師の指示に基づく薬剤を使用する
医師の指示に基づく酸素投与を行う
教育計画 E-P
酸素の必要性が高まる要因を説明する
呼吸状態に応じた活動方法を説明する
看護記事を書くときに参考にしたい記事
COPDについて知っておこう!
【慢性閉塞性肺疾患(COPD)の看護】症状と治療・ケア
肺炎・気管支喘息・COPDでSpO2が低下する原因
第11回 血ガスを分析!【COPDの場合】”