ウィルス性髄膜炎が生じている患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/9/30
ウィルス性髄膜炎が生じている患者さんに関する看護計画
髄膜は脳や脊髄を覆う膜で、硬膜、くも膜、軟膜の3層からなっており、その部分に炎症が生じることを髄膜炎といいます。要因としてウィルス性、細菌性、真菌性などがあり、発熱、頭痛、悪心、嘔吐、首を曲げると痛むなどの髄膜刺激症状が見られます。今回は、ウィルス性髄膜炎が生じている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの全身状態を観察する。ウィルス性髄膜炎による症状の程度を確認する。症状によって食欲不振、倦怠感などが生じることがあるため、食事の摂取状況も把握する。
援助計画 T-P 患者さんの療養環境を整える。頭痛や悪心などの症状を緩和できるよう働きかける。原因が特定され、それに合わせた治療が開始される。髄膜炎が改善してくれば症状も軽減、消失していくため看護師は患者さんの状態の観察を続ける。
教育計画 E-P 髄膜炎について必要なことを説明する。不安なことがあれば、いつでも話してくれるよう伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
ウィルス性髄膜炎に伴う発熱、頭痛などでADLが低下している
看護目標
症状が軽減され、ADLが向上する
観察計画 O-P
発熱、頭痛の有無、程度
髄膜刺激症状の有無、程度
随伴症状(倦怠感、悪心など)の有無、程度
食事摂取状況
日中の離床状況、活動状況
検査データ(WBC、CRP、髄液検査など)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
安静が保てるように環境を整える
症状に合わせて安楽に過ごせるように支援する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
髄膜炎についてわからないことがあれば説明する
疑問や不安がある場合はすぐに伝えてもらうように説明する