急性胆管炎で入院してきた患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/9/13
急性胆管炎で抗生剤治療を開始された患者さんに関する看護計画
急性胆管炎は、胆石などによって胆管が閉塞して細菌感染が生じることで発症し、発熱、黄疸、腹痛がみられます。場合によっては重症化して敗血症に進展する可能性があるため、早期に治療を開始する必要があります。今回は急性胆管炎で抗生剤治療を開始された患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 発熱、黄疸、腹痛の程度の把握と推移をみていく。症状が進行すると頻呼吸や意識障害もみられることがあるため、注意して観察する。その他、検査データなどもチェックする。
援助計画 T-P 腹痛への対応を行う。治療が開始したら、投薬を行う。また、ERCPなど原因に合わせた検査、治療が行われていくため、日々の全身状態の推移に注意していく。
教育計画 E-P 急性胆管炎について説明し、悪化することがあることを伝える。腹部の痛みが強い場合は、すぐに伝えてもらうように話す。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
全身状態の悪化リスクがある
看護目標
症状が改善してQOLが上がる
観察計画 O-P
腹部所見の推移(圧痛、反跳痛、筋性防御など)
黄疸の有無、程度(皮膚、眼球結膜など)
随伴症状の有無、程度
In-Outバランス
日中の活動状況
不穏、せん妄の有無
検査データ(WBC、CRP、肝機能など)
画像データ(腹部エコー、X線、CTなど)
援助計画 T-P
腹部症状に合わせた日常生活の援助を行う
腹痛が増悪しないような安楽な姿勢、体位を整える
必要に応じて排泄環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
必要に合わせて状態が悪化するリスクを説明する
安静の必要性を説明する
腹痛がある場合は我慢せず伝えてもらうように説明する