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【連載】検査値の「異常」 それ、ホントに異常なの!?

糖代謝の異常値はココを見る!

  • 公開日: 2018/12/2
  • 更新日: 2020/3/26

 日常の看護の中でよく目にする検査値のことをきちんと理解していますか。毎日チェックするのは特定の項目ばかりで、そのほかは自信がない……、そんなことはないでしょうか。確かにいつもの検査項目の異常値がわかれば、すぐに困ることはありません。でも、検査値の変化には理由があり、互いに関連しあっていることも多いのです。目の前の異常値だけでは、異常かどうかがわからないケースもあります。この記事は、基本的な検査項目の異常値からホントの異常を読み取るコツをご紹介します。その値から「今何が起こっているのか」を察知し、一歩進んだ看護に結びつけましょう。


目次


1.糖代謝の異常は検査項目のココを見る!

 糖質の中でもグルコース(血糖:Glu)は、生体内の細胞のエネルギー源です。肝臓における代謝、消化管での吸収、筋肉や脂肪などの末梢組織での利用、インスリンなどのホルモンによる調節などによって、血中量が維持されています。この代謝機能が正常に働かなくなるとGluが異常を示します。
 
 糖代謝異常は、日常的検査の血糖や尿糖の値から知ることが少なくありません。いずれも生理的変動による場合があるので、何度か検査を行ったうえで、高血糖・低血糖であると判断します。高血糖の場合、まずは代表的疾患である糖尿病の確定診断を行うため、空腹時血糖値、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値、随時血糖値、過去1~2カ月間の平均血糖値を反映するHbA1cをみます。OGTT時にインスリンやCペプチド(CPR)を測定することもあります。低血糖に関しては、インスリン注射や経口糖尿病治療薬の影響を除くと、インスリノーマ(インスリン産生膵島細胞腫瘍)や重症肝疾患などの原因疾患を鑑別する検査等が必要となります。

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