糖尿病による血糖コントロール不良で低血糖リスクのある患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2023/10/27
糖尿病による血糖コントロール不良で低血糖リスクのある患者さんに関する看護計画
糖尿病は慢性的な血糖値の上昇とそれに伴う異常が生じる疾患で、インスリン分泌低下によって生じる1型と、インスリン抵抗性による2型があります。インスリン依存性とインスリン非依存性に分類でき、いずれも食事療法、運動療法に加えて薬剤療法で血糖値をコントロールしていく必要があります。今回は糖尿病による血糖コントロール不良で低血糖リスクのある患者さんに関する看護計画を立案してみました。
観察計画 O-P 疾患や治療に対する知識や理解度を把握する。日常生活などについても確認し、なぜ血糖コントロールがうまくできていないのか、要因となるものがあるのかを確認する。
援助計画 T-P 必要な知識があれば、提供する。どうすれば血糖コントロールがうまくできるのか、目標等を患者さんとともに設定し、どう達成するかを考える。必要であれば、服薬指導も行う。低血糖時の対応も伝えておく。
教育計画 E-P 低血糖のリスク、低血糖時の対応、その他、糖尿病の知識で必要なものがあれば、伝える。不安や疑問があれば、話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
血糖コントロール不足による低血糖リスクがある
看護目標
低血糖が生じずに生活することができる
観察計画 O-P
糖尿病に関する認識、理解
低血糖に関する認識、理解
食事療法や運動療法に関する認識、理解
薬物療法、インスリンに関する認識、理解
自覚症状の有無、程度(視野障害、末梢神経障害の症状など)
食事や飲水摂取状況
排泄状況
検査データ(血糖値、HbA1c、Alb、尿検査など)
援助計画 T-P
患者の持つ糖尿病や治療の認識に合わせた情報を提供する
必要に応じて薬剤師や管理栄養士など多職種と協働して患者の血糖管理を支援する
今後の生活を踏まえた血糖コントロールに関する課題を解決できるように支援する
低血糖時の対応を獲得できるように必要に応じて支援する
教育計画 E-P
患者の理解に応じて低血糖時に生じる症状について説明する
低血糖の予防や対処方法を説明する
患者の理解に合わせて食事療法、運動療法、薬物療法の説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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