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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

血糖コントロールに関する看護計画|糖尿病の患者さん

  • 公開日: 2022/9/28

糖尿病患者の血糖コントロールに関する看護計画

 糖尿病はインスリン分泌低下あるいはインスリン抵抗性による慢性的な血糖値の上昇とそれに伴う異常が生じる疾患です。1型と2型があり、インスリン依存性とインスリン非依存性に分類できます。そして、血糖コントロールとして食事療法や運動療法も必要になってくるため看護計画を立案してみました。

POINT

観察計画 O-P 患者さんの血糖値やインスリン分泌の状態を把握する。血糖コントロールに欠かせない食事療法、運動療法の理解度を確認する。

援助計画 T-P 患者さんの知識や理解に合わせて、食事療法や運動療法を指導する。看護師だけで行うのではなく、必要に応じて他職種と連携を取っていく。

教育計画 E-P 糖尿病に関する知識や食事療法・運動療法などの血糖コントロールの必要性を伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

食事療法や運動療法の知識が不足している

看護目標

食事療法や運動療法を取り入れた生活習慣を送ることができる

観察計画 O-P

糖尿病に関する理解
食事療法や運動療法の理解
インスリンや血糖降下薬に関する認識
今後の生活に対する認識
食事や飲水摂取状況
検査データ(血糖値、HbA1c、Alb、尿検査など)

援助計画 T-P

患者の持つ糖尿病の認識に合わせた情報を提供する
患者の理解に合わせて情報を伝え納得して食事療法や運動療法を受けられるように支援する
今後の生活を踏まえた課題を解決できるように援助する
必要に応じて薬剤師や栄養士など他職種と協働して患者の服薬管理を支援する

教育計画 E-P

患者の理解に合わせて適宜食事療法や運動療法の説明する
糖尿病による合併症を説明する
低血糖の予防や対処方法を説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

退院後も継続されやすい血糖値測定、指導のポイントって?
最新の血糖測定方法で変わる糖尿病の血糖コントロール
FGM(フラッシュグルコースモニタリング)で看護師に知ってほしいこと
第14回 こんなときどうする? 食事量を減らして栄養摂取不足に!
第15回 こんなときどうする? 患者さんに食べ過ぎている自覚がない!
第16回 こんなときどうする? 嗜好品・外食が多い!
第17回 こんなときどうする? 運動の目標設定がうまくできない!
第18回 こんなときどうする? 運動が継続できない!
最終回 こんなときどうする? 運動を中止すべきときがわからない!


 

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