大腿骨転子部骨折の患者さんへの看護計画
- 公開日: 2023/10/28
大腿骨転子部骨折の患者さんに関する看護計画
骨折とは骨に対して何らかの力が加わり、骨としての構造や連続性が保たれていない状態です。大腿骨転子部骨折は、高齢女性の転倒による発生頻度が多いと言われています。多くのケースでは手術が必要となります。今回は大腿骨転子部骨折が生じ、手術が必要となった患者さん対する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 手術前なので、現在の患者さんの状態を把握することが大切。痛みの程度や歩行等にどれくらい支障があるのか、といったことを確認する。
援助計画 T-P 安楽な体位に調整する。術後のリハビリテーションがスムーズに進むように環境を整える。
教育計画 E-P 手術の内容やリハビリテーションの必要性を説明する。不安や疑問があれば、いつでも話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
大腿骨転子部骨折による症状がある
看護目標
合併症が起こらずに過ごすことができる
観察計画 O-P
疼痛の有無、程度、部位
骨折部や周辺部位の循環障害や神経障害の有無、程度
運動障害や感覚障害の有無、程度
現在のADLや日常生活の状況
身体機能の変化に対する認識
薬剤の使用状況
検査データ(CRP、WBC、Dダイマーなど)
画像データ(レントゲン、CTなど)
援助計画 T-P
適切な肢位を保つ
症状に応じてADLを援助する
適宜、鎮痛薬の使用を兼用する
自力で行える範囲は患者自身で実施してもらえるように環境を整える
患者が自身でもリハビリテーションが行えるように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
リハビリテーションの必要性を説明する
疼痛が強い場合は我慢せず医療者に伝えるように説明する
自分の気持ちを我慢せず表出してもらうように説明する