術後の看護に関する看護計画|ストーマを造設した患者さん
- 公開日: 2023/10/29
開腹手術で大腸がん術後のストーマ造設された患者さんの術後看護に関する看護計画
大腸がんとは大腸の粘膜細胞から発生する悪性腫瘍であり、治療法の一つとして手術が選択されます。その場合、大腸の切除に応じて便の排泄口を腹壁に作るストーマが造設されます。今回は開腹手術による大腸がん術後のストーマを造設された患者さんの術後看護に関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 術後の患者さんの状態を把握する。In-Outバランスを確認する。ドレーンの排液の量、色、術創の痛みや程度などをみておく。術後感染のリスクもあるため、術創の観察や検査データも確認する。
援助計画 T-P 術後合併症の予防のためにも早期離床を促す。清潔ケアを実施する
教育計画 E-P 術後合併症の説明とリハビリの重要性を説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
開腹手術直後で全身状態が不安定である
看護目標
術後の合併症が出現せず過ごすことができる
術後合併症の早期発見に努める
観察計画 O-P
バイタルサイン
ドレーンの排液量、性状
ストーマの排液量、性状、色調、周囲の皮膚
尿量、In-Outバランス、体重の推移
血液検査の推移
使用している薬剤
創痛の程度、推移
心電図変化の有無
倦怠感の有無、程度
食事や水分摂取量
排泄状況
検査データ(CRP、WBC、Hb、電解質など)
画像データ(レントゲン、CT、エコーなど)
援助計画 T-P
腹部症状の観察を行う
適宜、鎮痛薬に使用を検討する
新たな症状の出現や心電図の変化など早期発見に努める
可能な範囲で体位変換や離床を促す
ADLに合わせた清潔保持の方法を検討する
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
必要に応じて術後合併症の説明を行う
離床の必要性を説明する
何かわからないことがあればスタッフに伝えてもらうように説明する
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