血糖不安定リスク状態の患者さんの看護計画|肺がん術後で血糖値が不安定な患者さん
- 公開日: 2025/6/29
肺がん術後で血糖値が不安定な患者さんに関する看護計画
手術による侵襲によってカテコラミンやサイトカインなどの分泌、組織の炎症や創部痛などにより血糖値が上昇したりインスリンの効果が阻害されたりします。今回は術後で血糖値が不安定な患者さんに関する看護計画を立案しました。
血糖不安定リスク状態について詳しくはこちら
観察計画 O-P 術後であるため、血糖値だけでなく、In-Outのバランス、ドレーン状況、手術創の疼痛の有無など全身状態を確認する。術前や術直後は食事は控えているため低血糖の症状を確認する。
援助計画 T-P 継続的に血糖値の変化を観察する。高血糖または低血糖の徴候がみられたら、昏睡の危険があるため、意識レベルを確認することも必要。疼痛がないかを確認する。In-Outのバランスを把握する。
教育計画 E-P 手術後のリスクについて説明する。疼痛があったり、不安なことがあれば、話してほしいと伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
術後で血糖値が変動している
看護目標
血糖コントロールがついて血糖値が安定する
観察計画 O-P
全身状態
血糖値の推移
ドレーンの排液量、正常
疼痛の有無、程度
尿の量、性状
輸液の投与量
In-Outバランス、体重の推移
食事や飲水摂取状況
リハビリの状況
検査データ(CRP、WBCなど)
画像データ(胸部X線、腹部X線、エコー、CTなど)
援助計画 T-P
適宜、血糖値の推移を確認する
疼痛の推移を確認する
尿量の推移を確認する
医師の指示にもとづく輸液や抗菌薬を投与する
教育計画 E-P
手術と血糖値の推移について説明する
必要に応じてインスリンの使用について説明する
疑問や不安があれば医療者に伝えてもらうように説明する