食事指導に関する看護計画|糖尿病の患者さんへの食事指導
- 公開日: 2022/12/29
糖尿病の食事指導に関する看護計画
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの作用が不足して慢性的な血糖値の上昇が生じる代謝性疾患です。そして糖尿病の治療の目標は合併症や併発する症状の増悪を防ぐことであり、その治療の1つである食事療法に関して看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの血糖コントロールの状況を把握する。糖尿病による合併症の症状がないかを確認する。食事療法をすすめるにあたり病識や治療に対する知識や認識が重要となってくるため確認しておく。
援助計画 T-P 患者さんの状態に合わせた目標を立て、達成できるよう支援する。食事療法に必要な知識を伝える。患者さん家族の協力が必要であれば、それも考慮する。
教育計画 E-P 糖尿病や食事療法に関する知識で必要なものを伝える。食事療法を行う上での不安や懸念点があれば、いつでも話してようにもらうように話す
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
食事指導の内容を日々の生活に取り入れることができない
看護目標
患者に合った食事をとることができる
観察計画 O-P
食事摂取状況
体重の推移
血糖値、HbA1cの推移
高血糖に関連した症状の有無、程度
糖尿病に関する理解、認識
食事療法に関する理解、認識
日中の活動状況
排泄状況
検査データ(Alb、TP、HbA1cなど)
援助計画 T-P
現在の状態に合わせた目標を患者とともに設定する
必要な摂取エネルギーが摂取できるように指導する
日々の生活に合わせて適切に食事が摂取できるように指導する
家族の協力が必要なことを患者とともに検討する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
糖尿病と食事の関係について説明する
現在の状態に合わせた摂取エネルギーや消費エネルギーについて説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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