第5回 薬と持参薬・飲食物との飲み合わせ
- 公開日: 2014/8/5
処方薬の多い現在、正しい服用のためには薬剤師、そして患者さんの最も近くにいる看護師の支援が必要になってきます。内服薬を中心に服薬支援のポイントを紹介します。
患者さんへの服薬支援で相互作用を防ごう
薬は多くのケースで他の薬と併用されます。その場合、薬の組み合わせによっては、単独では発生しないような予期しない作用が発現したり、逆に思ったような効果が出なくなってしまうことがあります。これが「相互作用」です。
相互作用は吸収・分布・代謝・排泄のすべての過程で起こります。各過程で相互作用が発現するときには、体内の薬物濃度の変化を伴います。
最も相互作用が起こりやすいのが、代謝過程です。代謝には酵素が関係していますが、併用薬が代謝に大きく関係する酵素の働きを弱めてしまい、その結果、薬が体内に溜まりすぎ血中濃度を高めてしまうことがあります。
薬の相互作用を防ぐためのポイント
近年、多剤併用療法が多いため、薬物療法では薬を併用する可能性が高くなりますが、相互作用はできるだけ防ぐ必要があります。それにはいくつかのポイントがあります。
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