IN/OUTバランスがわかると【血液ガス】がわかる!
- 公開日: 2014/7/21
IN/OUTバランスに関係の深い疾患の診断や治療について、輸液の側面からみていきましょう。
疾患と輸液の関係を具体的にみることによって、IN/OUTバランスについてさらに理解を深めましょう。
アシドーシス・アルカローシス 判断の手順
手順1 pHをチェック
血液ガス検査は、血中のガス交換の状態や、体内の酸塩基平衡などを調べる検査です(表1)。
表1 血液ガスの基本的な測定項目と参考値
通常、人体の恒常性により、血液のpHは7.40±0.05に保たれていますが、呼吸不全や腎不全などによって酸塩基平衡が崩れることがあります。血液ガス分析では、まずこのpHをチェックします。
pHが7.35以下と酸性に傾いていればアシデミア(酸血症)、7.45以上とアルカリ性に傾いていればアルカレミア(アルカリ血症)となります(表2)。
表2 アシデミアとアルカレミア
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